花言葉 (ページ12)

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次の日の朝、最寄り駅のホームにいたら隣に内村くんが来た。

「先輩！」

『わぁ、びっくりした！お、おはよ･･･』

「すいません驚かせちゃって」

『どうしたの今日は･･･』

「いや、同じ高校で隣の駅だし、俺また明日って言ったじゃないですか」

『あ、そうだったね笑』

『内村くんさ、大丈夫なの？』

「なにがですか？」

『ジャニーズなのに。誰かに見られたらやばくない？女の子といるとこなんて』

と聞くと、内村くんはああなるほどってわかった顔をした。

「大丈夫ですよ、俺分かりますもん、つけられてる時とそうじゃない時。さすがに朝の時間に来るような人はいないし。」

『そう、なんだ…さすがだね。』

「そうです！だから朝がチャンスです！先輩と話すには･･･」

『チャンス？』

「はい、もっと仲良くなりたいです。俺。」

『私と？』

内村くんが私を見る目はあまりに真っ直ぐで
やっぱり子犬みたいで、少し恥ずかしかった。

「はい」

私はそっと視線を逸らした。

『ほら電車くるよ！のるよ！』

そう言って私達は満員電車に飛び乗った。
それから私たちは毎日朝は私の最寄り駅のホームで
話すようになった。
さすがに、学校の最寄りから一緒にいたら
まずいのでそういうことはしないけど
朝ホームで会うのがルーティーンになって行った。

そういう日々が2ヶ月近く続いた日の事だった。