君、僕。Ⅱ (ページ24)

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＜深田side>

今年の部活動対抗は、最後だからって
俺がアンカーで、檜山くんが第4走者になった。

檜山くんからパス貰うのか〜〜〜〜〜〜〜
って思うとなんか楽しみだった。

お昼ご飯は、いつも湧くんとうっちーくんと
Aと4人で食べてるけど
今日はサッカー部で食べた。
結束固めらしい。

お昼を食べ終えて、校庭に向かうと、
いつも五分前には実行委員の仕事をしてるはずの
あいつが居なかった。
なんかがおかしいな、とは思ったけど
もしかしたら他に仕事してるのかもしれないし、
トイレにでも行ってるのかもしれない。

最初はあまり重く考えてないなかったけど、
とりあえず俺は次の種目があるから
入場門に向かった。

でもやっぱり入場の時間になってもあいつは来ない。
何かがおかしいと思った。

すぐそばに居た、三井に聞いてみることにした。
三井は転校する前の中学が同じで
高校で実は再会した。
あんま仲良くなかったけど、一応友だち。

深「三井！」

「深田…どうしたの？」

深「A知らない？」

「あ、、しらない、、」

深「え？あ、そーだよな、あいつ次仕事あんのにごめんな、」

「うん」

なんだかどこか様子がおかしかったけど、三井と
Aは特になんの関わりもないから疑いもしなかった。

檜「おい！竜生どうした？」

深「いねえんだよ、A」

檜「いないってなんで？」

深「わかんねえ、こんなの今までないし、ちょ、横田たちに聞いてくる！」

檜「わかった、まて竜生、わんちゃん美雨、、、」

深「檜山くんそっちに話聞きに行って！」

檜「おっけわかった！」

三「ねえどこ行くの？深田！」

深「さがしに行ってくるから、後はよろしく！」

そのまま入場の音楽が鳴り始めた。
俺は横田たちのクラスの所までひたすら走った。

深「横田！」

ア「え？！深田？！何？！」

深「いないんだ、あいつ、なんかしらねぇ？はぁ」

ア「いない？！？Aが？！」

ヒ「うそでしょ？ちょ、ユイ！」

ユ「まって、トイレとかじゃない？」

ア「私さっき3年が使えって言われてるトイレ行ったけど誰もいなかった！」

ヒ「ええどこ行ったの」

ユ「ちょ、3人で手分けして探そ」

深「お、おサンキュ、」

ア「てかあんた！部活動対抗は？！？次出るんじゃないの？！私たち探すからあんたは戻りな」

深「あ、そう、いや、俺も探す絶対」

ア「いやいや時間ないから」

そんなこんなしていると、後ろから誰かが俺を呼ぶ声がした。
振り返ると三井がいた。