君、僕。Ⅱ (ページ2)

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問答無用、もちろん今年の体育祭も
深田と一緒に実行委員をやることになった。
もうクラスのみんなも「どうせお前らだろ」
みたいな顔をしているので、仕方がない。

担任も去年に引き続き、宮崎さんなので、
先生すら「はい、今年も2人だよな、他にやりたいヤツいるか？」と言ってきた。

いや、そんなんで誰が手を挙げるんだ、

誰もがそう思ったはずだ。

「2人ともー、放課後集まりあるぞー」

「「はーい」」

今年も仲良く、深田とは隣の席になった。

放課後、深田と2人で集まりに向かうために、
廊下を歩いていた。

すると、後ろから彼の声がした。

檜「竜生！A！」

檜山くんだ。

私の好きな人。

『檜山くん！』

檜「今年もやっぱ2人か！」

『うん』

檜「今年は竜生と団長同士の戦いか〜」

深「いや、檜山くんまだ決まってないから」

『まあ、2人がやるのは確定だね』

檜「副団やらないの？A」

『え？私？』

深「えーそうじゃんやればいいじゃん」

『やるわけないじゃん、目立ちたくないもん』

深「えーーー、学校の黒歴史コンビでやろうぜ」

『学校の名誉に関わるわ辞退』

深「えーーーうそうそ」

檜「話題性ありそうだけどな」

『檜山くんマジレスやめて』

檜山くんはこう見えて、ザクっとくる一言を
いう瞬間がある。
まあそれもギャップでいいんだけど。
面白いし。

教室につくとわたしたちが1番最後だったらしく
もうみんな着席していた。
自分たちの座る席が窓際であるのを見た時、
ああもう3年生かと思い知らせれた気分になった。

体育祭担当、今年は違う先生なのか。

「はーい体育祭実行委員担当の羽村です、よろしくお願いします」

3年目の実行委員。
今年はちゃんとやる気出して、頑張れる気がした。