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さん ページ3




「You know what.」


「?」


「My name is A. What's your name?」


「まいねぃむいず、鏡花」


「キョカ?」


「きょ、う、か」


「キョウカ」



Aと名乗った少女は何かを尋ねたそうにちらちらと鏡花の方を見ている。鏡花は数秒の後、Aが鏡花の、着ている着物に興味があるのだと気付いた。


でぃすいず、きもの。そう云うとAは目をぱちくりとさせてBeautiful!とあどけなく笑った。其れに面食らったのは鏡花だ。出会って三十分も経っていないが今迄真顔を貫いていたAが笑顔を見せたのだ。何て綺麗に笑う子だろう。鏡花はA以上に美しく可愛らしい人を見たことは無いと確信する。釣られて鏡花は微笑んだ。


その後も伝わらない事の方が多かったが二人は会話をしながら探偵社へと向かった。道中、Aが何故かクレープ屋に反応し立ち止まってしまう事が起きたが鏡花と苺のクレープを半分ずつ分けて完食する。オイシイ、を鏡花から教わったAはクレープを食べた後もオイシイを口にしていた。




「A、Here!」


「Thank you,キョウカ.」




赤レンガの建物を見上げるA。鏡花はAの手を取り建物の中へと案内する。因みに此処に来る迄に鏡花はAから発音を少しだが学んでいた。


此処でAの知りたいこと、が判ったらAとはお別れになる。鏡花はAの悩みが解決して欲しいと願う一方で、初めて出来た歳の近い同性の友達がいなくなってしまう事を寂しく思っていた。




「ただいま」


「あ、鏡花ちゃん。お帰りなさ…い?」


「帰ったか、ご苦労だったな。ん?鏡花、其方は?」


「知りたいことがあるらしい。けど、」




探偵社内に居るのは敦と国木田のみだった。他の皆は買い出しや依頼に出ているらしい。タイミングが悪かったかな、と鏡花は思った。




「言葉が判らない」


「言葉が判らない?其れってどういう…」


「キョウカ、」


「!」


「Where is here?」


「探偵社」


「タンテシャ?」


「あー判らないとはそういう事か…Here is a detective office.」


「Detective office? You must joking!」




困る鏡花に代わって国木田が答えるとAは冗談でしょう?と鏡花に詰め寄った。のーじょーきんぐ、と鏡花が告げるとAはキョウカ、スゴイ!と興奮する。何が"スゴイ"のだろう。鏡花は首を傾ける。


然し一番首を傾げたいのは全く話について行けない敦であった。

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(プロフ) - とても面白いです!続き気になります!更新頑張ってください! (2018年7月1日 18時) (レス) id: 232d77c3ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緑猫 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=92287f70ddf83f82a39ea7c9d0c473c7...  
作成日時:2018年6月10日 23時

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