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甘い【11】 ページ13
『で、このItは形式主語っていって…』
あの日から彼女は制服でお店にやってくるようになった。
そして、少し肩の荷がおりたのか、学校にも眼鏡をかけてくるようになり、髪を結くのも体育の時だけになった。
相変わらず俺の順位は低いままだし、彼女は1位のまま。だからなのか彼女は俺に勉強を教えてくれるようになった。
『ちょっと、リエーフ聞いてる？』
「ご、ごめん！つい見惚れてて！」
『何言ってんの！ちゃんと聞いて！』
怒ってる彼女も可愛い、なんて言ったら彼女はまた怒るだろうか。
「ねぇ、A」
『なに？休憩ならもうちょっとやってからね』
「好きだよ」
『……私も』
夕日に照らされた彼女はとても綺麗だった。
fin.
終わり
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作者名：泡姫 | 作成日時：2021年9月8日 20時
