7話 ページ7
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放課後、すっかり夕暮れに染まった空の下を一人イヤホンを耳にかけながら歩く。
侵入者騒ぎがあったため午後の1つ目の授業が少し削れてしまった。しかも授業で教室に入ってくるなり食堂での活躍を聞いたぞ、と授業ごとに言われたのだ。目立つのが得意ではないAにとって褒められて悪い気はしないがあまり嬉しくはなかった。担任のミッドナイトなんかは午後に授業がないのにわざわざ授業合間の休み時間にやってきて流石うちの子！と頭を撫で回して去っていった。もはやなにがしたいのか分からない。しつこいようだがミッドナイトは独身だ。
ヒーロー基礎学でクタクタになった(繰り返し言うが2-Aは1人なので１VS１での授業となる)体に鞭を打ちながら歩く。今日は13号だった。ちなみに身体的にクタクタになった訳では無い。13号の授業は体を張ることはあれど、オールマイト程ではない。心理的にクタクタになったのだ。理由は昼の一件で手際良く処置を行えていたと職員室で話題になったらしく、そして救助活動が主な13号相手。つまりお察しだ。
音楽に耳を傾けながらいつもの歩調で校門を出ようとしたそのとき、自分の名を呼ぶ声が聞こえてAはイヤホンを外した。
「A先輩！」
振り向くとやっと気がついた、と膝に手を置いて肩で息をする切島の姿があった。どこから追いかけてきたのだろう、明日からイヤホンの音を下げようとAは思った。
「ごめん、気付いてなかった。どうしたの？」
切島の上下に動く肩が落ち着くのを見てAは話し掛ける。
「すンませんでしたｯ！！」
突然腰を深く下げて謝られたAは「へ、」と素で驚いた。切島に謝られるようなことをした覚えがない。いつだ？自分と切島の接点は今日の昼が初めてだった。
「先輩にはきちんと考えがあってその場に留まっていたのに、俺は先輩に指示を仰ぎながらもそれを無視しちまった！今回は何なかったけど、もしかしたら怪我人を増やしていたかもしれねェ…！」
あ、そのことか。Aはやっと理解した。
「気にしなくていいのに。怪我人が増えなかったんだから。」
でも、と食い下がらない切島にAは内心面倒くせェと思いながらも爽やかな笑顔で対応する。切島が嫌いな訳では無い。早く帰りたかったのだ。
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緑猫(プロフ) - 月さん» お聞きくださりありがとうございます！続編は49話まで解禁したら公開しようと思っているのでもう暫くお待ちいただけると嬉しいです！ (2019年5月12日 21時) (
レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
月 - すみません、続編にパスワードがかかっているのですが、パスワードはなんですか、、? (2019年5月12日 21時) (レス) id: 43155a1990 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 竹薮さん» コメントありがとうございます！anotherは実録なので同じような人が身近にいたんですね(笑) わーー！サンライズ好きですか！！！？めちゃめちゃ嬉しいです！！！更新頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - アクトS18さん» コメントありがとうございます！刺さったようで嬉しいです(笑) 頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
竹薮(プロフ) - LINEであけおめことよろとか言っている人いて思わず笑いました(笑)サンライズ好きです、更新頑張ってください、応援してます。 (2019年5月1日 11時) (レス) id: 27e37010d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=92287f70ddf83f82a39ea7c9d0c473c7...
作成日時：2019年3月31日 9時
