29話 ページ29
＊
「いわゆる職場体験ってのに行ってもらう。」
相澤の言葉にざわつき始める教室。ヒーロー名の考案に1年A組の生徒達のテンションも上がる。
「何してるんですか。」
楽しそうな雰囲気の教室の前、広い廊下でAは扉に耳をつけて中の声を聞いているミッドナイトを冷ややかな目で見る。傍から見れば変人だ。そんなAをミッドナイトはシーっ！と真面目な顔をして黙らせた。ミッドナイトは至極真面目だった。
ミッドナイトは小声でAに言う。
「入るタイミング計ってんのよ。どうせなら良いところでカッコよく入りたいじゃない。」
「はぁ。」
呆れたようにAは相槌を打った。
「まァ仮ではあるが、適当なもんは…」
相澤の台詞にミッドナイトがここだ！と立ち上がり勢いよく1年A組の教室の扉を開いた。なぜか髪をかき上げるようなポーズで入室するミッドナイトにAは何となく気後れして廊下に残る。Aは今だけはミッドナイトと無関係の人を演じたくなった。
「付けたら地獄を見ちゃうよ！この時の名が！世に認知され、そのままプロ名になっている人が多いからね！」
「ミッドナイト！」
体育祭で1年の審判をしたこともあってかA組の反応はプロヒーローだ！というよりかは近所の知り合いを見たような反応だった。Aは少しだけミッドナイトに同情をする。A組の生徒達はなぜここにミッドナイトが？と疑問を頭に浮かべた。
相澤はミッドナイトが入室したのを見て、未だに開かれている扉を見る。
「俺はセンスがないからミッドナイトさんに査定してもらう。」
相澤はごそごそと教卓の下から愛用の寝袋を取り出すとその中に入る準備をする。ヒーローネームの件はすべてミッドナイトに任せっきりにするらしいとA組は察した。しかし相澤は寝袋には入らずに教室のドアに向かって手招きをする。
「それと、お前らに紹介したいヤツがいる。」
相澤はなぜか爆豪をちらりと一瞥する。なんだ、と爆豪が思っていると、教室に入ってきたのはAだった。
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緑猫(プロフ) - 月さん» お聞きくださりありがとうございます！続編は49話まで解禁したら公開しようと思っているのでもう暫くお待ちいただけると嬉しいです！ (2019年5月12日 21時) (
レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
月 - すみません、続編にパスワードがかかっているのですが、パスワードはなんですか、、? (2019年5月12日 21時) (レス) id: 43155a1990 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 竹薮さん» コメントありがとうございます！anotherは実録なので同じような人が身近にいたんですね(笑) わーー！サンライズ好きですか！！！？めちゃめちゃ嬉しいです！！！更新頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - アクトS18さん» コメントありがとうございます！刺さったようで嬉しいです(笑) 頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
竹薮(プロフ) - LINEであけおめことよろとか言っている人いて思わず笑いました(笑)サンライズ好きです、更新頑張ってください、応援してます。 (2019年5月1日 11時) (レス) id: 27e37010d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=92287f70ddf83f82a39ea7c9d0c473c7...
作成日時：2019年3月31日 9時
