27話 ページ27
＊
｢本当に申し訳ありませんでした…!!｣
深々と頭を下げて起き上がってこないサクラの本物の母親に爆豪とAはこちらこそすみませんでしたと腰を折る。Aは自分に合わせて頭を下げた爆豪にギョッと横を向いた。おれが巻き込んだんだからお前は下げなくて良い。それに対して爆豪はAに小声で告げた。
｢最初にあの子供を見つけたのは俺だ。アンタがいなきゃ、敵に気付かずに交番に連れて行って偽物の母親に引き取られていたかもしれねぇ。｣
悔しそうに下を向く爆豪にAはそれ以上何も言わなかった。
母親は路地裏に頭を強く殴られた状態で放置されていた。ミッドナイトとマイクが見つけたときには意識がなく、誰か分からなかったがヒーローとして救急車で病院へ運んだ。意識を取り戻して直ぐに子供の名前を呼びながら今にも病室を飛び出そうとしていたのをナースが止め、別のナースから母親を発見したミッドナイトたちに連絡が行った。このときミッドナイトたちは母親を探していた(保護した女性がサクラの母親である保証がなかったため)。サクラの誕生日などの情報が一致するのを確認して相澤に保護したと連絡したをしたのだった。
頭に包帯を巻いた母親と再開できたサクラはわんわんと泣いた。今は泣き疲れて母親の膝の上でぐっすりと眠っている。
頭を殴られたのだから、とミッドナイトに頭をあまり動かさぬように言われた母親はゆっくりと顔を上げた。顔を上げてください、娘を救ってくれてありがとう。2人は漸く姿勢を戻した。母親は念の為2日間入院するらしく、父親が仕事を放り出し、病院に着き次第サクラを連れて帰ってもらうらしい。そろそろ話を切り上げて帰ろうかと相澤が腰を上げ、本日は誠に申し訳ありませんでしたと最後に言うと母親は困ったように眉を下げた。
｢こうして娘も、私も、生きているのですからもう謝らないでください。｣
いけないことをした生徒を甘やかしたくない相澤は容易には頷けない。そんな様子を見て母親はある提案をした。
｢なら、Aくん、…いえ、ヒーロー"サンライズ"。娘宛てにサインを書いてもらえますか？この子はお喋りだから聞いたかもしれないけれど、"サンライズ"が大好きなの。｣
思わぬ提案にAは固まり、爆豪は｢は？｣と心の声が漏れた。
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緑猫(プロフ) - 月さん» お聞きくださりありがとうございます！続編は49話まで解禁したら公開しようと思っているのでもう暫くお待ちいただけると嬉しいです！ (2019年5月12日 21時) (
レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
月 - すみません、続編にパスワードがかかっているのですが、パスワードはなんですか、、? (2019年5月12日 21時) (レス) id: 43155a1990 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 竹薮さん» コメントありがとうございます！anotherは実録なので同じような人が身近にいたんですね(笑) わーー！サンライズ好きですか！！！？めちゃめちゃ嬉しいです！！！更新頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - アクトS18さん» コメントありがとうございます！刺さったようで嬉しいです(笑) 頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
竹薮(プロフ) - LINEであけおめことよろとか言っている人いて思わず笑いました(笑)サンライズ好きです、更新頑張ってください、応援してます。 (2019年5月1日 11時) (レス) id: 27e37010d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=92287f70ddf83f82a39ea7c9d0c473c7...
作成日時：2019年3月31日 9時
