23話 ページ23
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目に皺を寄せて必死に思い出そうとしている爆豪の顔を見てサクラは爆豪から顔を背けた。小さい子供に爆豪の皺が寄った顔は怖い。サクラは人を変えて己を抱っこするAに聞く。
｢Aお兄ちゃんは、知ってる？｣
その言葉に爆豪はギン、とAを睨んだ。負けたくない。俺が知らないことをコイツは知っているのか。
期待にキラキラとした目と泣いた子供も裸足で逃げ出すような鋭い視線を受けているAは2人から逃れるようにそっぽを向いていた。あー、やっぱり2人とも知らないんだ！とサクラが怒ったように言う。
｢あはは。ごめんね…サクラちゃんはヒーローになりたいの？｣
｢え？うん、サンライズみたいになりたい！でもお母さんはちょっと嫌そうなの。サクラには言わないけど、イヤだって顔をしてる。｣
サクラちゃんのことが心配なんだよ、とAは言いかけて止めた。サクラの母親がわざわざ本人に告げないことを無関係のAが伝えてしまうのはなんとなく違う気がしたからだ。爆豪も恐らく同じ考えだろう。女性のヒーローは少なくはないが、男性のほうが多いのが現状だ。それに男と女では体のつくりが違うので勝手なことは言えない。
Aとサクラ、ときどき爆豪は色々な話をした。サクラの幼稚園のことを聞いたり好きなヒーローの話をしたり、ヒーロー志望のサクラに爆豪がヒーロー科の様子を教えたり。Aが授業の様子を伝えられなかったのはクラスが1人しかいないため、サクラに伝える際に捏造を加えなくてはならなかったからだ。Aは嘘を教えることはしたくない。それとなく爆豪に押し付けた。初めこそ、何で俺がと言いたげな顔をしていた爆豪だが、サクラのもっともっと！という純粋な視線を受けて文句を飲み込んだ。自分が活躍した話をして小さな子供がすごい！と目を輝かせるのは悪い気はしなかったようだった。
爆豪は最初、Aがどこに向かって歩いているのか分からなかったがサクラのいる手前、余計な口出しは出来ずにいた。Aは様々な道を通っていた。住宅街、公園、商店街、交差点。どこに行く気だと爆豪がAを横目に観察していると、サクラの反応を見ていることに気がついた。そこでやっと爆豪は合点がいく。そうか、サクラが知っている場所を探しているのか。Aはサクラが猫を追いかけたときにあまり周りを見ていなかったのではないかと仮定をし、サクラの知る風景を探していた。
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緑猫(プロフ) - 月さん» お聞きくださりありがとうございます！続編は49話まで解禁したら公開しようと思っているのでもう暫くお待ちいただけると嬉しいです！ (2019年5月12日 21時) (
レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
月 - すみません、続編にパスワードがかかっているのですが、パスワードはなんですか、、? (2019年5月12日 21時) (レス) id: 43155a1990 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 竹薮さん» コメントありがとうございます！anotherは実録なので同じような人が身近にいたんですね(笑) わーー！サンライズ好きですか！！！？めちゃめちゃ嬉しいです！！！更新頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - アクトS18さん» コメントありがとうございます！刺さったようで嬉しいです(笑) 頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
竹薮(プロフ) - LINEであけおめことよろとか言っている人いて思わず笑いました(笑)サンライズ好きです、更新頑張ってください、応援してます。 (2019年5月1日 11時) (レス) id: 27e37010d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=92287f70ddf83f82a39ea7c9d0c473c7...
作成日時：2019年3月31日 9時
