22話 ページ22
＊
｢サクラ…ちゃん、はどんなおもちゃが好きなんだよ。｣
そこに助け舟を出したのは意外にも爆豪だった。助けられっぱなしでは立つ瀬がないと爆豪はAとサクラの会話をぶった切った。Aは内心でほっと息を吐く。
｢サクラはヒーローがすき！｣
｢へぇ！やっぱりオールマイト？｣
キャラじゃないのだろう。爆豪はやりにくそうだったのでAが会話を引き継ぐ。かなりのファインプレーだったのではないだろうか、Aは思う。口には出さなかったが爆豪も同じことを考えていた。この2年かなりやるな、と。爆豪は素直に感心する。
Aがヒーローの定番のオールマイトの名前を出したがサクラに｢ぶっぶー！｣と両手でバツ印を作られてしまった。あちゃあ、間違えたか…とAは苦笑いを浮かべる。オールマイトと言えばヒーローになりたいと思うほとんどの子供たちの憧れだ。圧倒的実力、グッズ、子供が観る番組に出るなど身近に感じられる。そんなオールマイトではないと言うのならばこの小さな女の子は一体どのヒーローが好きなのだろう。いつの間にか恥ずかしさから話の輪を抜けていた爆豪もAたちの会話を聞いていた。
｢お兄ちゃんたち、知っているかなぁ。ようちえんの先生は知らないって言ってたんだ。サクラの友だちも知らないって。｣
｢あまりメディアに出ないヒーローか。｣
ふと担任の相澤を思い浮かべた爆豪が呟いた。相澤はメディア嫌いで爆豪の幼馴染のヒーローオタクでさえその"個性"を見るまで気付かなかった。
｢めでぃあ？｣
あまりテレビに映っていないってこと？とAが爆豪の疑問を踏まえて聞くとサクラは頷いた。
｢あのね、"サンライズ"っていうヒーロー！サクラ、サンライズが大好きなの。なのにみんな知らないって言うんだよ。｣
｢ ？(…どこかで聞いた名前だ。それも最近…確か、体育祭前に…？)｣
爆豪はそこヒーロー名に聞き覚えがあった。つい最近どこかで聞いたのだ。サクラのほら知らなかった、と言いたげな拗ねた顔を見て爆豪はその優秀な頭をフル回転させる。聞き覚えがあるのだ、絶対に思い出す。爆豪勝己という男は負けることが嫌いだった(誰とも勝負などしていない)。
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緑猫(プロフ) - 月さん» お聞きくださりありがとうございます！続編は49話まで解禁したら公開しようと思っているのでもう暫くお待ちいただけると嬉しいです！ (2019年5月12日 21時) (
レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
月 - すみません、続編にパスワードがかかっているのですが、パスワードはなんですか、、? (2019年5月12日 21時) (レス) id: 43155a1990 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 竹薮さん» コメントありがとうございます！anotherは実録なので同じような人が身近にいたんですね(笑) わーー！サンライズ好きですか！！！？めちゃめちゃ嬉しいです！！！更新頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - アクトS18さん» コメントありがとうございます！刺さったようで嬉しいです(笑) 頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
竹薮(プロフ) - LINEであけおめことよろとか言っている人いて思わず笑いました(笑)サンライズ好きです、更新頑張ってください、応援してます。 (2019年5月1日 11時) (レス) id: 27e37010d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=92287f70ddf83f82a39ea7c9d0c473c7...
作成日時：2019年3月31日 9時
