3話 ページ3
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昼。それは学生にとって学校生活において一二を争う程楽しみな時間だ。特にここ、雄英高校においては。
ガヤガヤと賑わう食堂はいい匂いが漂い腹が空いていない生徒もお腹が鳴りそうになる。なぜなら、雄英高校の食堂ではクックヒーローのランチラッシュが一流の料理を安価で提供しているからだ。メニューは豊富で選び放題だが、シェフの好みだろう、おすすめメニューには毎回白米がピックアップされている。
弁当を忘れたAはいつも一緒に昼を食べている天喰とミリオにLINEで断りを入れて1人で食堂に来ていた。食券を手に長い列に並ぶ。今日の昼はイカ墨パスタだ。人混みが好きではないAは前を向いたが、ふと自分の前に並んでいる赤髪の生徒が気になった。
赤髪の男子生徒はキョロキョロと辺りを見回しては何かに感動するように目を輝かせている。普通は前に並ぶと後ろにいる人に顔は見えない筈なのだが見える辺り、かなりキョロキョロしていることが分かる。1年生だろうか、Aは去年まで1年生だった自分を思い出して少し微笑ましくなった。
無口だ無表情だ感情の起伏が乏しいだ無愛想だと散々言われた1年生のとき。実は負けず嫌いなAは売り言葉に買い言葉よろしく笑顔の練習を鏡の前で続けた。その結果、本人でさえも引くような猫被りが完成した。が、ヒーローを目指す者に笑顔は必須だ。助けた子供に怯えられたくはない。とAは自分を納得させた。
(腐ってなんかいないが)腐ってもヒーロー科。お節介はヒーローの本質。Aは笑顔で赤髪の生徒に話し掛けた。普段のAを知る天喰が見れば3度見しそうな状況だ。
「君、1年生？」
「あ、はい、そう……です！？」
初めて来た食堂に興奮していた赤髪の男子生徒、もとい切島鋭児郎は後ろから話し掛けられて振り向く。肯定の返事をしながら相手の顔を見ると驚きで目が丸くなった。そこにいたのは切島のクラスにいる轟と同じくらい美形の男子生徒だったからだ。爽やかな笑顔の分、こちらの方か好感が持てる。轟は無愛想すぎるのが難点だ、と無関係の轟は本人のあずかり知らぬ場所で順位をつけられた。
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緑猫(プロフ) - 月さん» お聞きくださりありがとうございます！続編は49話まで解禁したら公開しようと思っているのでもう暫くお待ちいただけると嬉しいです！ (2019年5月12日 21時) (
レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
月 - すみません、続編にパスワードがかかっているのですが、パスワードはなんですか、、? (2019年5月12日 21時) (レス) id: 43155a1990 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 竹薮さん» コメントありがとうございます！anotherは実録なので同じような人が身近にいたんですね(笑) わーー！サンライズ好きですか！！！？めちゃめちゃ嬉しいです！！！更新頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - アクトS18さん» コメントありがとうございます！刺さったようで嬉しいです(笑) 頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
竹薮(プロフ) - LINEであけおめことよろとか言っている人いて思わず笑いました(笑)サンライズ好きです、更新頑張ってください、応援してます。 (2019年5月1日 11時) (レス) id: 27e37010d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=92287f70ddf83f82a39ea7c9d0c473c7...
作成日時：2019年3月31日 9時
