"俺を好きになって"なんて言わせない。 (ページ10)

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それから俺は毎日早起きした。
朝は苦手だけど、Aに会えると思うとなぜだか苦痛じゃなかった。

だから最後の日，"またね"って笑うAの笑顔に
ほんの少し目頭が熱くなったっけ。

「あれ、渡辺翔太だ」

翔「は？え？な、んで？」

だけど次の日、Aはまた俺の前に現れた。
SnowManのメンバーとして。

岩「ちっこいな、ちゃんと食ってんの？」

深「なんかあったら、すぐに言ってね」

舘「…よろしくな、」

佐「にゃはは、こーんな可愛い子だなんて、佐久間の嫁にならない？」

阿「こら佐久間，びっくりしてるでしょ？」

周りのメンバーは、もうすっかり仲良くなってて
1人だけ置いてきぼりな、俺。

照とふっかとAが3人で楽屋を出て行って、
涼太が隣に座ってきては、微笑んだ。

舘「知り合いだったの？」

翔「まぁ…」

舘「にしても、すごいねあの子。翔太がこんなに入れ込むなんて」

翔「はぁ？！俺は別に…」

舘「くく、顔に出てるよ」

別にどうって事ない。
ただ…俺が先に見つけたのに。
ただ…俺が先に仲良くなったのに。
ただ…俺にだけ笑いかけてくれたのに。

照とふっかにもあの花のような笑顔をむけていた。

…なぁ、俺が先に好きになったのに。