"俺を好きになって"なんて言わせない。 (ページ16)

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深「…俺は，苦手かも」

…素直な気持ちだった。

ずっと、上手くやれてるほうだと思ってた。
仕事も人間関係も恋愛も。

深「ほら、Aってやりたい放題つーか」

翔「たしか加入したての頃、ふっかお世話係してたもんな」

正直、俺らは…いや、ジャニーズ事務所は
Aの事を大事に大事にしてきたとおもう。

だからAに何かあるたび、怒られるのは俺だった。

深「…しかも、Aって何考えてるかわかんねーし」

翔「…何も考えてないんじゃない？」

Aの前だけは，俺は冷静でいられない。
いっつも振り回されて、迷惑かけられて、
でもそんな事お構いなしにあいつは笑ってる。

"Aに変な男が寄り付かないよう、ふっかが見張っとけよ"

Aが加入してすぐ、ジャニーさんと滝沢君に呼ばれて
そんな事を言われた。
ジャニーズ唯一の女の子だったから、
2人が心配してるのもわかったし俺もすぐその言葉に頷いた。

"人ってのはな…恋愛で何もかも変わってしまう事がある。
それはお前らもだし、Aもだ"

なのにあいつは、好き勝手やるから。
危機感なんて何もないんだから。

深「…Aってさ、結構悪い噂も聞くじゃん？」

翔「…噂？」

深「ほら、男関係…だらしないとか」

翔「そんなの噂だろ」

深「火のないところに煙は立たないって言うだろ」

翔「….っそれは、いや…そうだな」

俺はSnowManを何としてでも守らないといけない。
それが最年長の役目だと思ってるから。

だから、だから俺は，…Aが苦手だ。