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first×12 ページ13

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雪がちらつく東京。
12月の半ばとなると、街も冷え込んでいた。


もうすぐクリスマス。

今年もクリスマスは仕事かな、なんてことを考えながらタクシーを待つ


タクシーに乗り込むと、忙しく動く街を眺めながら敬浩さんの家を目指す。




高級っぽいマンションにつく。

エレベーターに乗り込んで敬浩さんの部屋の前についた。



インターホンを鳴らすとすぐ鍵が開く音がした。


ドアがゆっくり開いたかと思うと、手を掴まれて、ぐいっと中に引っ張りこまれた。

玄関に入った途端、敬浩さんにぎゅーっと抱きしめられた。



「びっくりしたー、どうしたの?」




私の肩あたりに顔を埋めている敬浩さんの背中をトントンする。



「Mステ見た。」


そう言うとまた力を入れてぎゅーっとしてくる。



「…あ、うん。それだけ?」



そうきくと、ばか、気づいてんだよ
と敬浩さんが呟いた。



「何に?」



また質問すると、ひょいと抱っこされてソファーに座らされた。

向き合うように座ると、敬浩さんがパーカーを脱がせて中に着ていたトレーナーを二の腕ほどまで巻くった。


「え、なに?」


「これ。」


敬浩は何か怒っているようであった。
そんな敬浩の態度にAも少し戸惑っていた。



敬浩さんが指さしたのは、今日収録前にできた傷だった。


「どーせあいつらでしょ」


「…ちがうよ」


首を振るA。

長年一緒にいた敬浩には嘘だと言うことが直感でわかるのだった。



「なんで嘘つくの?」

「うそ、じゃない」



敬浩の真っ直ぐな瞳を見ていられず顔を逸らそうとするも、それは敬浩の手によって遮られた。



「頼むから無理すんなよ…」


切ない敬浩の顔を見て、また悲しい思いにさせてしまったと思ったAは、敬浩を優しく抱きしめた。


「大丈夫だよ、私は大丈夫だから」



子供を諭すように優しく言う。
敬浩も両腕にぎゅっと力を込める。
どこかに力を入れておかないと、涙がこぼれそうなきがして。



二人は落ち着くまでしばらく抱きしめあっていた。

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作品ジャンル:タレント
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みるく(プロフ) - 慎さん» わざわざありがとうございます(^^) (2016年8月31日 7時) (レス) id: 07898d8e0f (このIDを非表示/違反報告)
- 何度も続けてのコメントの投稿してしまいすみませんでした(>_<) (2016年8月31日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- first×29のここの台詞 健さんからら目を伏せて自分のシューズを見つめる。 らが一つ多いのではないでしょうか? (2016年8月31日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- first×27のここの台詞 ただがシューズで…? これ正しくはたかがシューズではないでしょうか? (2016年8月31日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- 何度もすみません(>_<) first×24のここの台詞 なんか、お菓子以外のいろんなものを貰った気がする。 心がけ軽くなった。 けは必要ないのではないでしょうか? (2016年8月31日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるく | 作成日時:2014年12月20日 14時

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