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「…じゃ、そろそろあたし帰るわ」
よっ、と椅子から立ち上がる。なんか喋るとお腹が減るな。また行こうかなナオミさんとこ、なんて思っていると、ぐぐっと、右手首を掴まれる感触。
「……なに」
「日向のとこに、戻んのかよ」
「は？……戻んないよ」
「じゃあどこに、」
「お腹減ったからご飯買いに行くだけ」
「……んだよそれ」
「あたしが自由人なの、村山がよく知ってんじゃん」
じゃね、
変な顔をした村山にそう言おうとした、その瞬間＿＿＿
「！……なに、？」
ガシャン、となにかが崩れる音がして、ガラスが割れる音が、大きく鳴った。慌てて階段を村山と一緒に降りていく。
2階分くらい降りただろうか。「おいA、」そう彼に呼び止められて、初めて気がついた。
「…っぐあ、……」
「なぁ、どこにいるんだって聞いてんだよ、答えろ」
そこには、ここにいるはずのない彼の姿。
「……なんで、」
「おー、やっと見つけた」
「……なんで日向が、ここに」
拳は赤く、血でどろどろ。
ここまでやってくるまでに、何人もの人が殴られたのか。そんなものは、容易に想像ができた。
「……その人を離して」
「あぁ？こいつから吹っかけて、」
「いいから、！！……離せっつってんの」
「……そんなに怒んなよなぁ」
「A、落ち着け」
村山にそう言われ、あたしはそこで初めて『自分が怒ってる』ことに気がついた。
あたしの後にいた村山は、肩を叩いてから、あたしの前に立つ。まるでそれは、あたしを守るかのようで、…あたしに『手は出すな』、そう言ってるかのようで。
それは、あたしが日向に対してなのか、日向があたしに対してなのか。
……前者な気も、した。
「日向ちゃんよぉ、Aを連れ戻しに来たか知んねーけどさ、人の土地で勝手なことすんなよな」
「……あぁ、お前が村山か」
「そーだけど？」
「俺のAが世話になったようだな」
「俺の、ねえ……悪いけど、Aは誰のもんでもないから」
「……へえ、」
今にも一触即発な、２人。
……………ちがう。
ちがう、こんなの。
「絶対、……絶対違う」
「、なっ、え、A……？」
「……」
こんなことで、あたしは誰かを傷つけたいんじゃない。
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堕天使魔夜降臨(プロフ) - おむらいすさん» 最後良いところで終わらせてるけど返事が気になる！ (2017年8月24日 9時) (
レス) id: 5e5aea13cc (このIDを非表示/違反報告)
おむらいす(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» 「俺にまったくものおじしない」です！！誤字までご指摘いただきありがとうございますﾟ(ﾟ`ω´ ﾟ)ﾟありがたいです！！ (2016年8月18日 23時) (レス) id: ae7b2e867a (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛(プロフ) - 朝から居ちゃいちゃの所、イチャイチャですよ。 (2016年8月18日 17時) (レス) id: f800aad533 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛(プロフ) - 俺に全く物怖じしないってどう読むんですか？「初めて見たんですが、面白いです！更新頑張ってください！」 (2016年8月18日 16時) (レス) id: f800aad533 (このIDを非表示/違反報告)
おむらいす(プロフ) - ヒメさん» ありがとうございます(;Д;)(;Д;)ただいまノロノロと頑張っておりますよ…… (2016年7月31日 8時) (レス) id: ae7b2e867a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おむらいす | 作成日時：2016年7月26日 1時
