怪異が恋したお話「すとぷり×地縛少年花子くん」2

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Aside


結局、その夜は何もすることができなかった。




殺さないと、もどれない。

きっと殺しても…当本人たちに被害はないだろう。


でも…


まず、七番が私をこの世界に連れてきた理由だ。


もし、私が人間になる世界を理想していたなら、六人を連れてくるはず。


でも、ここに彼らはいない。

私だけが一人の世界。

三番や七番のように生きていることを望む人はこの世界にいない。



私はもう転生したみだ。



一体何が未練で…


不満とかも…ないはずなのに…



花子「君自身の願いだよ、零番。」



『七番…』



今度は兄貴の登場か。


『私は今生活に不満を持った覚えはないけど。』



花子「君が無意識に願う願いさ。」


無意識に？


そんなものまで反映されてしまうなら、人の願いなんて尽きない。



人は貪欲なんだ。願いをつかすことなく生まれて死ぬ。



花子「その願いは人間として…本来の自分として生をまっとうすること。」




『私はもう人間だ。』



花子「零番、神様の言ったこと忘れた？」

その目は死んでいるかのように冷たかった。あ、死んでるか←




花子「君は完全体ではない。半分だけ人間なだけ。」


あ、、、


花子「無意識の中で君はずっと元の日々を望んでいたんだ。」



貪欲なのは…









私だった。

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