怪異が恋したお話「すとぷり×地縛少年花子くん」2

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『今日晴れてるからさ、きっと星が綺麗じゃん！！行こうよ！！』

ななもり「別にいいけど？」

ゆっくりと階段を上がっていく。

さとみ「でも急に星なんて、いつでも見られるじゃん。」

ジェル「そうそう、Aが見たいならいつでも見に行くよ。」

莉犬「冬の空とかも綺麗だよね。」

ころん「じゃあ冬にまた来ないとね。」

るぅと「寒そうですね。」

ななもり「え、るぅとくん行きたくない感じ…？」

るぅと「違います！行きますよ！」

なんて茶番が始まって。
そう、私が居なくてもきっと何とかなる。悲しんでくれるかもしれないけど
いつ見えなくなるか分かんない存在だから。

屋上の扉を開ければ無限に広がる星空。

『おお、綺麗。』

あまりの綺麗さにため息が出てしまう。

さとみ「いい感じじゃん！！」

皆が夜空に釘付けだった。

キラッ…

体が…壊れていく。

予定より早い。

あ、消えちゃうんだ。

皆が夜空に見とれている。

そう、これでいい。このままでいい。私は十分幸せだったよ。

『ありがとう…』



・

さとみside

本当に綺麗だった。大切な人達と見れるから。

しばらく夜空を見つめていた。

『ありがとう…』

静かな空間にAの泣きそうな嬉しそうな声が微かに聞こえた。

さとみ「ん？どうした…え？」

ガラスの欠片になって消えていくAがいた。

さとみ「っ！どうした！A！！」

何も驚いてなかった。むしろ笑っていた。

るぅと「え、っ！！A！！」

皆がAの元に駆けつけた。

触れる。のに、今にも消えそう。

ななもり「なんで！」

Aは皆を細い腕で抱きしめた。

『ごめんね。』

ｶﾗｯ…

そして


消えた。

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