怪異が恋したお話「すとぷり×地縛少年花子くん」2

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『え？ここ1万5000じゃないの？』

ななもり「違うよ、3だよ。」

私も勉強会に参加しているのだが...直たんに頭が悪い。

ななもり「なんで？15÷5は３でしょ！？」

『15÷5？いつそんな式あった？てか、3じゃ物足りないでしょ。大きく行こうぜ。』

ななもり「A...ふざけるのもここまでにしてね？」

優しく、そして黒く微笑むもりさん。

ｶﾞｼｯ

『ふぇ...』

顎を鷲掴みにされる。

おっとマジのやつだ。

ななもり「数学に私情はいらないの。大きい方がいい？舐めてるの？」

『しゅみましぇん...』

ななもり「うん！それじゃもっかい解こうか！」

『こえー...』

ころん「なーくん！るぅとくんが漢字わかんなすぎて問題読めない！」

るぅと「なんで問題文に難しい漢字使うんですか？」

さとみ「ころんが自分で読めばいいじゃん。」

ころん「すぐ下に答えが書いてあるから読んでもらうしかないの！」

『どれがわかんないの？』

るぅと「これ。」

『...垂直と平行だね。(すいちょくとへいこう)』

るぅと「あー、そんな気がしました。」

莉犬「絶対してないでしょ。」

ジェル「ダメや、全然勉強進まへん。」


『やっぱ無理だって、みんなといると遊びの方向考えちゃう。』

またなーくんな顔が暗くなる。

ななもり「それは元々のAの素質でしょ？俺たちのせいじゃないよ？」

「あっ...すぅぅ...すいません。」

ななもり「はい。」


さとみ「しゃーね、るぅとは俺と交代。俺がころんに教えるからお前はジェルね？」

るぅと「うぅ...はい。」

漢字弱者すぎるんだよ。るぅとさんよぉ。



ななもり「ほらA、勉強するよ。」

『うぇぇ...』







・





『や、やっと終わった...』

ころん「もう無理...文字見るだけで吐き気する。」

ななもり「お疲れ様。」

さとみ「まぁこれでころんの留年は免れるでしょ。」


ジェル「せやな。」

莉犬「あー眠い。今日ここに泊まっていい？A。」

『え？いいけど雑魚寝だよ？』


莉犬「寝れればいいよ！」

『そうすか。』


中に入りごろりと好きな箇所に寝転ぶ。

外は既に暗い。

電気は着くがあえて付けない。



『星が綺麗だね。』


空を見る。


ななもり「...神様ってどこにいるんだろうね。」

『え？』

ななもり「会ってお礼が言いたい。」

ななもり「またAを叱らせてくれてありがとうって。」

『...そうだね。私も言いたい。』


みんなと生きる道をくれたこと。

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