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53話 ページ9

るぅとside

朝、馬車が大きく揺れて目を覚ました。

不思議に思った。

隣にあったはずの温もりがない。

そして、毛布が1枚多く重なっている。

重い瞼を開けると知りたくない事実があった。


Aちゃんがいなかった。

君が座っていた場所は何も無かった。

るぅと「お、起きてください!!莉犬!」

近くに座っていたなーくんと莉犬を揺さぶった。

莉犬「んん…どうしたの?るぅとくん。」

眠そうに目を擦る莉犬。

ななもり「大きな声出してどうしたの?」

なーくんも眠そうに目を擦る。

Aちゃんがいないことを伝えるために再度確認した。

もしかしたら…どこかにいるかもしれない。

淡い期待もすぐ消えた。

馬車に人の姿が見えなくなるような場所はないんだ。

莉犬はまたウトウトしたけど、なーくんはもうハッキリしかけてた。

るぅと「Aちゃんがいないんです!」

ななもり「えぇ?」

なーくんは馬車を見回して目を大きく開けた。

ななもり「み、みんな起きて!」

事の大事さに気づいたのかみんなを起こした。

馬を引いていたさとみくんもこちらに耳を傾けた。

ななもり「Aちゃんがいないんだ!」

ジェル「そ、それ!どういうことや!」

怒ったような口調なジェルくんは、相当焦っていた。

ころん「なんで…」

信じられないような顔をしていたのは莉犬も同じだった。

放心状態な僕らにさとみくんが声を上げた。

さとみ「とりあえず探すぞ!」

馬車を止めて近くの森を探した。

それでも見つからなかった。

もし、夜のうちに出たのならもうだいぶ離れているのだろう。

諦めて馬車に戻った時ある手紙を見つけた。

なーくんが広げた時涙を流した。

震える声でなーくんが手紙を読んだ。

ななもり「"迷惑かけて…ごめんなさい…"」

そう読んで手紙を閉じた。

静まり返った空間に莉犬の声。

莉犬「何か…間違ってたのかな…」

るぅと「え?」

莉犬「俺たちじゃ…頼りなかったのかな…」

否定しきれない。

今まで5人の故郷を回ったのに花は見つけられなかった。

信用しきれなかったのかな…

この人達じゃ無理だ…って。

ななもり「そんなことないよ。」

ころん「?」

ななもり「Aちゃんは簡単に人の信用をなくすような人間じゃない。」

ななもり「それは分かってるでしょ?」

ななもり「Aちゃんを助けに行くよ。1人になんてさせない。」







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Ri_ - (名前)のぞみさん» ありがとうございます(´;ω;`)とっても嬉しいです(´;ω;`)読んでくださりありがとうございます(´;ω;`) (2020年7月15日 20時) (レス) id: 527ae1b069 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)のぞみ(プロフ) - こんにちは(」・ω・)このお話すごく面白いです!頑張ってください!!!!!! (2020年7月14日 22時) (レス) id: 0285c139ec (このIDを非表示/違反報告)
Ri_ - 、さん» 指摘ありがとうございます!外しているはずなんですが…表示されている場合はまた外してみます。 (2020年7月7日 23時) (レス) id: 527ae1b069 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ri_ | 作成日時:2020年6月29日 21時

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