呪いの巫女は彷徨う 2

59話 ページ15

Aside

莉犬「一緒に背負うから、死なないでよ。」

泣きながらそう莉犬くんは言った。

どうしてこんなに優しいのだろう。

みんなが私の側へ来た。

ななもり「俺たちはAちゃんの優しさが大好きなんだよ。」

ジェル「明るくて、みんなに愛されていて。」

ころん「君が犯した罪なら一緒にせおえる。」

るぅと「7人で一緒に歩きましょう。」

さとみ「お願い。俺たちと一緒にこの世界で生きていこう？」

ﾎﾟﾛｯ

大きな涙が頬を伝って地面に落ちた。

罪を背負ってこの世界で生きていく。

そんなことしていいのかな。

この優しさ…神様は許してくれるかな。


「「生きて欲しいんだ。」」


6人が声を合わせて言ったけど、一人一人の声が鮮明に届いた。

優しい、暖かい声。

この声にたくさん救われてきたんだよね。私。

莉犬「1人で抱え込まないで…助けを求めてよ。」

ぎゅっとされて心が崩れそうになった。

強がっていたハートが崩壊していく。

『…たす…けて…』

言ってしまった。

あれだけ1人でなんて意気込んでたくせに。

でも、なんでだろう。心が一気に軽くなった。

ジェル「よく言えました。」

ジェルくんが優しく頭を撫でた。

莉犬くんを強く抱き締めた。

私より小さいはずのからだ。なんでこんなに安心するんだろう。

ドクッ!!

心臓が大きく鼓動した。

頭の中がグルグルしている。






私の戦いが始まる時が来た。


長い戦いに今度こそ終止符を打つ。

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