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55話 ページ11

Aside

寒さで目が覚めた朝。

周りの草木が朝露に濡れて私も少し濡れていた。

鳥たちのさえずり。

青空がまだ少しくらい。

朝日が目を覚まそうとおずおずと遠くの山から顔を覗かせようとしている。

一日一日、大切に生きていこう。

起き上がってスカートを軽く叩いた。

あんまり寝れない気もしたけど、体力は回復したからいっか。

耳をすませば、遠くで人の声、何かを動かす音が聞こえる。

村が近くなっているんだ。

私は音の方向に歩き出した。








朝日が昇って森を照らす頃、村に着いた。

村はたくさんの店が並んでいて、旅人と思われる人が出歩いていた。

宿もいっぱいあるから旅人がよく通る村なのだろう。

私は深くフードを被って一旦村の様子を見て森に入った。

この格好だと旅人に見えないし、武器も売ってくれないかも…

細い先がとんがっている木の棒を折って針に

服の紐を解いて新しく紐として使う。

ワンピースを膝上まで手で破いた。

股の所を縫い合わせて幅がでかい短パンに。

下にタイツを履いてるからそれらしく見えるだろう。

最後に髪の毛。

毛先を遊ばせている長い髪。

戦うには邪魔だよね。

余った紐を使って低いところで結った。

またフードを深く被り直した。

これなら少しは旅人に見えるかな?

心臓をバクバクさせながら村に行った。

異常に賑やかで笑いに溢れている。

ふと、国のことを思い出した。

ダメだダメだ。

私はたくさんの人を殺した罪人。みんなに合わせるかとなんてない。

気持ちを押さえ込んである武器屋に入った。

『1番安い剣はどれですか?』

ごついおじさん…が出てくると思いきや、出てきたのは小さなお婆さんで

少しほっとした。

婆さん「この短剣かね。4ドルだけど小さくて使いにくいよ。」

『それで構いません。』

4ドルのお金を机に置いて短剣を隠すように付けた。

6ドル余った…

店を出てみるけど、今必要としているものは無い。

りんごでも買ってどこかで食べよう。

この考えは後で少し後悔した。

もう少し長く店の中にいたら何か近たていたのかもしれない。

道をキョロキョロとしながら歩く6人がいたのだ。

慌てて顔を隠して近くの物陰に隠れた。

なんでここが…

ななもり「すいません、1人でここにAという少女が来ませんでしたか?」

店「知らんなー。なんせ人が多いいもんでな。」

ななもり「そうですか…」

店「どんな子だい?」

ななもり「長い茶髪の髪の毛で赤い瞳です。」

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Ri_ - (名前)のぞみさん» ありがとうございます(´;ω;`)とっても嬉しいです(´;ω;`)読んでくださりありがとうございます(´;ω;`) (2020年7月15日 20時) (レス) id: 527ae1b069 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)のぞみ(プロフ) - こんにちは(」・ω・)このお話すごく面白いです!頑張ってください!!!!!! (2020年7月14日 22時) (レス) id: 0285c139ec (このIDを非表示/違反報告)
Ri_ - 、さん» 指摘ありがとうございます!外しているはずなんですが…表示されている場合はまた外してみます。 (2020年7月7日 23時) (レス) id: 527ae1b069 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ri_ | 作成日時:2020年6月29日 21時

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