五 ページ7
Aside
もう1人の私が出てこないうちに…
人のいない場所へ…
水「今から帰るの?」
『はい。』
水「1人で?鬼が出たらどうするの?」
『…大丈夫ですよ。』
この世界では夜に1人で出歩くことは禁じられている。
2人以上ではないと鬼に襲われた時、どうしようも出来ないからだ。
でも…2人だからといって助かる保証はないくせに…
私が今ここで鬼だとばらしたら、この家はもう使えない。
取り壊される。
『1人で帰れます。皆さんも早く帰った方がいいのでは?』
オレンジ「ねぇ、本当に大丈夫なん?そんな風には見えへんけど。」
なんてしつこい…お人好しな人達…
黄「傷を見せてください。」
その人は私に近づいて、私の顔を掴みあげた。
反動で前髪が崩れる。
あぁ…やっといい家見つけたのに…
黄「え?」
彼は私の目を見て青ざめた。
震えながら私の顔から手を離して後ずさりした。
黄「鬼…」
その言葉にみんなが反応する。
赤「え?」
黄「目が赤い…」
正確には朱色です。
この世界に赤い目を持つのは鬼くらいだから…
夕日が沈み、月の光が部屋を眩しく照らす。
窓から風がビュッと吹いて私の髪懐いた泥を吹き飛ばしてしまった。
水「白い髪…赤い目…っ!!」
バレてしまった…
他の家探さなくちゃ…
私は後ろを向き、部屋を出ようとした。
クラッ
あれ…
足が…
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無月 - こちらの作品は十二で終わってしまったんですか?すごく面白かったので続きが気になるところで終わりになってしまっていて悲しいです。もし続きがあるのでしたら楽しみです。応援しています。 (2023年2月12日 15時) (レス) @page14 id: 2d43423786 (このIDを非表示/違反報告)
葉夢 - すごく面白いです!続きがとても楽しみです!作者さん、ご活動応援してます!頑張ってください! (2021年3月4日 21時) (レス) id: a26d65cb38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかり | 作成日時:2021年2月20日 17時