二 ページ3
気が付けば日の入り前で、私の手や口には血がついていた。
手元には鼠の死体。
記憶はないけど、鼠を食べたんだ。
『ごめんね。』
土を掘って埋めた。
帰らないと…
まあ、家なんてないけどね…
日ごとに家を変えては生き延びる。
そんな生活にも慣れてきた。
今日はどこに行こう。
早く隠れないと人間たちが活動し始める。
髪に土をこすりつけて白い色を少し紛らわせる。
なんとも醜悪な姿なんだろう。
手や口についた血を川で洗う。
『確か空き家があったよね…』
学校の近くにあるよね…
あと一時間もすれば通勤が始まる。
早く行こう。
・
来る途中に脚に違和感を覚えた。
そういえば昨日撃たれたんだっけな…
来た空き家はとても大きい。そして意外と綺麗。
しかし、庭には草が茂っている。
カーテンも所々敗れている。
こんな最適な場所だったとは…
先客いなければいいな。
稀にほかの鬼が先に住んでいることがある。
こんな最良物件ほかにあるだろうか。
私は2mくらいある塀を飛び越えて敷地内に入る。
ガチャッ…
『誰かいますか?』
返事がない。
良かった、誰もいないようだ。
上の階に上って適当に部屋を選ぶ。
あ、ソファーがあるじゃん。久しぶりだな、柔らかいところで寝るのは。
外から人間たちの声が聞こえる。あの学校に通う学生達かな…
寝心地の良さにすぐ意識を落とした。
・
ななもりside
莉犬「放課後さ、秘密基地にいこう!お菓子パーティーしたい!」
ころん「えー?あそこ埃っぽいじゃん。」
るぅと「一部屋はきれいにしてあります。」
ななもり「じゃあ行く?」
ジェル「放課後、生徒指導室に呼び出されてるからそのあと行くわ。」
なんで呼び出されてるのかh思い当たる節がありすぎて分からん…
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無月 - こちらの作品は十二で終わってしまったんですか?すごく面白かったので続きが気になるところで終わりになってしまっていて悲しいです。もし続きがあるのでしたら楽しみです。応援しています。 (2023年2月12日 15時) (レス) @page14 id: 2d43423786 (このIDを非表示/違反報告)
葉夢 - すごく面白いです!続きがとても楽しみです!作者さん、ご活動応援してます!頑張ってください! (2021年3月4日 21時) (レス) id: a26d65cb38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかり | 作成日時:2021年2月20日 17時