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十一 ページ13

莉犬「君はどこに住んでるの?ここ?」

『いえ…家はありません。』

ころん「…家族は?」

『いません。』

『鬼は基本的に群れないので一緒にいることはないんです。』

それが家族と一緒にいない理由ではないが。

『家族は昔に死にました…殺されたんです…』

ジェル「え…」

『ひどいものですよね。父は人間だったのに…』

るぅと「人が人を…殺したんですか?」

そう、父は人間だったのに…愛している人が鬼であったがために

『わからないんです。』

『どうして…自分と違う生き方を否定するのか。』

ななもり「…」

『人と違うことを求めるくせに違ったら殺す。』

『矛盾してますよね。』

さとみ「君は…人が嫌いなの?」

『いいえ。鬼も人も…どうでもいいんです。』

『ただ私自身が嫌いです。お互いの醜い場所集めたみたいで…』

人の嫉妬心、鬼の欲求に素直なところ。

誰かを傷つけてしまうようなことばかり。

『普通ってなんですか?』

『もう何もわかんないんです。』

『何が正しいのか。』

正しい生き方なんてあるのだろうか。

莉犬「正しくなくちゃダメなの?」

『え?』

莉犬「なんで正しい方がいいの?」

『だって…』

答えが出なかった。

正しいを選ばないといけない義務が

植え付けられていた。

莉犬「正しさを求める必要ってあるかな?」

莉犬「不正でもいいんじゃない?」

莉犬「正しいも正しくないも無いようなもんじゃん。」

莉犬くんは真っ直ぐな瞳でそういった。

とても綺麗な目だった。

正しさを求める理由なんてないのに、「義務」として

ずっと探していた。

見つからないのは、理由がないから。

正しさを知らないから。


私はずっと


勘違いをしていたようだ、

十二→←十



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作品ジャンル:ホラー
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無月 - こちらの作品は十二で終わってしまったんですか?すごく面白かったので続きが気になるところで終わりになってしまっていて悲しいです。もし続きがあるのでしたら楽しみです。応援しています。 (2023年2月12日 15時) (レス) @page14 id: 2d43423786 (このIDを非表示/違反報告)
葉夢 - すごく面白いです!続きがとても楽しみです!作者さん、ご活動応援してます!頑張ってください! (2021年3月4日 21時) (レス) id: a26d65cb38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひかり | 作成日時:2021年2月20日 17時

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