魔法のような儚い君

・ ページ28

ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ...


壊れた。

私の結界が。


外に出た瞬間眠気に襲われた。

ころんくんの腕の中で眠りに落ちた。








・






『んっ...は...』


ここは...？

ころん「おはよう。」

そこには私を覗き込むようにころんくんがいた。

目が赤く腫れていた。

ころん「良かった、もう目を覚まさないかと思ったよ...」

寂しそうな笑顔だ。

ころんくんの両手はしっかり私の右手を握っていた。

今までのことが全て鮮明に蘇る。


ﾌﾞﾜｯ!!

冷たい汗が背中を伝う。

今までのが全部夢で、まだころんくんは...

ころん「あっ...ごめんね。怖いよね、僕。」

ころんくんは泣いた。


ころん「でもこれだけは分かってほしい。認めなくてもいいから。」

ころん「もう僕は君を傷つけたりしない。」

声がすごく震えていた。


ころん「約束するよ。もう一人にしないって。」

ななもり「そうだね。」


『なーくん...』



みんなが部屋に入ってきた。

ﾍﾞｼｯ！

『いたっ！！』

さとみ「はーい、勝手に塞ぎ込んだ罰。もう絶対1人で抱えんな。」

『...うん。ありがとう。』

空間が笑いに溢れる。

莉犬「おかえり！A！」


『ただいま。みんな。』

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す