28話 ページ30
莉犬side
姫「じゃあずっと一緒だね。」
その約束、ずっと…守ってみたかったよ。
きっと…姫がくれた本当の俺はもう死んだんだろうな。
ねぇ、姫。
どうして、本当の俺を見つけたの。
姫が見つけたから俺はとても苦しいよ。嘘が付けないよ。何も見えないよ。
なーくん達の心が…思いが…全部全部…分からないよ。
姫、返して。見せかけの俺を。
そうすればもう苦しくないよ。姫のことだって忘れられる。
助けて、姫。
姫「ダメだよ。」
うずくまる俺の背中を優しく撫でる。
愛しい恋しい声が。
姫「それは逃げてるだけだよ。過去から逃げたらダメ。」
でも、俺は苦しいよ。
過去は俺を離してくれない。
今もこうして姫の顔が…○○の顔が見れない。
姫「…ごめんね。」
え。
姫の声は少し震えてた。
姫「みんなには笑ってて欲しいのに悲しい顔させてばっかりだね。」
姫「本当にごめんね。」
謝らないでよ。
謝りたいのはこっちだよ。俺たちも姫を守れなかった。
そうだよ。
俺は本当は…ありがとうって言いたいだけなのに。
俺は姫のおかげで取り戻せた。たくさんの喜びをくれた。
莉犬「違うよ…○○…」
姫「前向いて。」
莉犬「っ!!」
そこにははっきり○○の顔が見えた。
姫「莉犬なら大丈夫。本当の自分を信じて。」
光に溶けて消えていく姫に手を伸ばした。
莉犬「行かないでよ!姫!」
姫「大丈夫だって、私ずっと…どんな姿になろうと…」
姫「すぐそばにいるから。」
莉犬「姫!!」
『わぁ!!びっくりした!!』
そこにはAちゃんがいた。
そっか。
ここにいたんだね。
苺姫。
74人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はーぶ - 、、、これは泣く、、、 (2021年2月5日 16時) (レス) id: 8d5b7ec8fb (このIDを非表示/違反報告)
Ri_(プロフ) - 花火さん» 最後までご愛読ありがとうございました!受験頑張ります! (2020年12月31日 23時) (レス) id: b730aebedb (このIDを非表示/違反報告)
花火 - すっっっっごい面白かったです!!お疲れ様でした!!受験頑張ってくださいね!! (2020年12月31日 23時) (レス) id: 04f7923ed2 (このIDを非表示/違反報告)
Ri_(プロフ) - ずんだ属性の餅さん» ありがとうございます!(´;ω;`)最後まで読んでくださり嬉しいです!受験頑張りましょう! (2020年12月31日 8時) (レス) id: b730aebedb (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ属性の餅(プロフ) - とっっっても…いいお話でした…(´;ω;`)素敵な作品を、ありがとうございました!受験、私も頑張らないと…!良いお年を(●´▽`●) (2020年12月31日 3時) (レス) id: 2a0d204488 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひかり | 作成日時:2020年10月1日 22時