27話 ページ29
莉犬side
きっとこれが1番いい生き方なんだろう。
俺の考えは間違ってないと、誰も否定しないって
ずっとずっと…望んでいたんだ。
・
王「姫を頼んだぞ…お前ら…」
ななもり「陛下…ありがとうございましたっ！！」
安らかに眠った王を姫は直視出来なかったらしい。
俺たちが直視できるのもすごいと思った。
・
莉犬「苺姫、大丈夫ですか？」
姫「うん。大丈夫。これを父さんはやってたんだなって思うと…父さんになれた気がする。」
るぅと「無理だけはしないでくださいね。」
王が亡くなられ国務は姫が請け負った。
完璧にこなすも、流石に時間がかかる。それでも上出来の方だ。
そして、その国務を嬉しそうに姫は取り組んでいた。
そんな日々が当たり前になって安定していく事に、俺は幸せを感じていた。
あの日までは…
人にわかるはずもない。
目の前で大切な人が消えていくのを眺めることしか出来なかった悔しさを。
俺たちはそれからおじいちゃんまで生きた。
姫が居ない中で生きていけたのは過去の姫がいたから。
姫は俺たちが拾われたばかりの頃にこういってくれたんだ。
莉犬「正しい生き方って…なんなの？」
『生き方に正しさなんてないよ。自分の正義は誰かの悪だもん。』
『自分の信じる道を誰の目も気にせず歩けばいいんだよ。』
姫にとっては適当な返しだったのかもしれない。
でもその言葉があったから俺たちは生きてこれた。
自分の道を貫いて死んでいった姫も。
全部、全部、姫は正しかったんだよね。
俺たちは何度迷ってたんだろう。
ダークべルムにまで迷い込んじゃったし。
姫、悲しんでるかな。
姫「莉犬はどうしたいの？」
莉犬「俺？」
ここは…昔よく遊んだ場所だ。
姫もいる。みんなも遠くにだけどいる。
俺も当時の服を着ていた。
姫「いつもみんなの後ろをついて回って。もっと莉犬らしくいていいのよ？」
莉犬「俺…らしさ…」
俺には自分らしさが分からなかった。
本当の自分を隠してたから何が本当か分からない。
莉犬「○○の逆だよ。ビビりで意気地無しで…みんなの後ろにばっか隠れてる。」
姫「違うよ。何言ってんの。」
○○ははっきりと言ってくれた。
姫「莉犬はどうしたいのって話！」
莉犬「俺は…○○の隣にずっとこうやって座ってたいな。」
冗談だった。
それをしっかり受けとってくれたんだ。
姫「じゃあずっと一緒だね。」
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はーぶ - 、、、これは泣く、、、 (2021年2月5日 16時) (
レス) id: 8d5b7ec8fb (このIDを非表示/違反報告)
Ri_(プロフ) - 花火さん» 最後までご愛読ありがとうございました！受験頑張ります！ (2020年12月31日 23時) (レス) id: b730aebedb (このIDを非表示/違反報告)
花火 - すっっっっごい面白かったです！！お疲れ様でした！！受験頑張ってくださいね！！ (2020年12月31日 23時) (レス) id: 04f7923ed2 (このIDを非表示/違反報告)
Ri_(プロフ) - ずんだ属性の餅さん» ありがとうございます！(´；ω；｀)最後まで読んでくださり嬉しいです！受験頑張りましょう！ (2020年12月31日 8時) (レス) id: b730aebedb (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ属性の餅(プロフ) - とっっっても…いいお話でした…(´；ω；｀)素敵な作品を、ありがとうございました！受験、私も頑張らないと…！良いお年を(●´▽`●) (2020年12月31日 3時) (レス) id: 2a0d204488 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかり | 作成日時：2020年10月1日 22時
