2話 ページ3
Aside
『ギリギリなんて人聞き悪いな…そして、課題見せて?』
ななもり「しょーがないなー…はい。」
『やっぱ、なーくんなんだなー。』
こうして、毎朝課題を写すのが日課。
自分でとこうと試みるが問題文の意味すら分からず終わる。
ななもりくんは優しい人だ。
みんなからも慕われて、生徒会長の候補でもある。
そんな彼にどこか憧れていた。
・
『交番……どこだっけ?』
ここの道を左?いや、右?
これだから、方向音痴は嫌なんだよ。
『うーん…てか、ここどこ?』
終わったぁ…
ズルッ…
布を引っ張るかのような音が後ろから聞こえた。
気味の悪い音。
振り返るとよく分からない者がいた。
スライムみたいな?
ドロドロで、やっと固まりそうなゼリーみたい。
って!そんなんじゃなく!
なにこれ!?
スライム「あ……ア゙ア゙ア゙ア…」
スライムが歩いた周りの草たちは枯れた。
スライムは周りの生命体をどんどん奪っていく。
私は察した。私の命も吸い取られるのだと。
でも、足が動かない。
少しずつ大きくなっていくスライムに圧倒されるばかりだ。
『いや…来ないで…』
次は私だ。
スライムは大きく私を覆い被さるように動いた。
『いやっ!!!』
ばぢっ!!
スライム「ガァ…アア…」
スライムは後に引いた。
ストンッ!!
犬「いた!プリキュアの卵!」
え?犬が空から…降ってきたよね?
しかも、喋ってるし…
『カオスすぎる…』
犬「そんなこと言ってる場合じゃない!早く変身して!!」
状況が把握できない。
スライムはまだ大きくなり、喋る犬から返信するように要求される。
子供「わぁ!!なにこれ!?」
1人の小学生が向こうからやってきた。
弟と同い年くらいの子だ。
犬「ダメ!近づいたら!」
子供「え?」
シュワッ!!
スライムに触れた少年は一瞬にして血の気を引かせて倒れた。
血色の良かった顔が嘘のようだ。
不意に、弟と重ねてしまった。
ザザッ!!
頭にかかるノイズ。
『ストロベリ…マジック…』
自分の意思では思ってないことが口から出た。
次の瞬間光に包まれた。
犬「見つけた…キュアストロベリィ!!」
目を開けた時、少し世界が高くなっていた。
体も何故か違和感がある。
自分の体を見ると、全く服が違っていて、まるでコミケに居そうな格好だった。
少しダークだけどフリルが付いてて、
髪も三つ編みで結ばれていた。
私は
プリキュアになったのだ。
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はーぶ - 、、、これは泣く、、、 (2021年2月5日 16時) (レス) id: 8d5b7ec8fb (このIDを非表示/違反報告)
Ri_(プロフ) - 花火さん» 最後までご愛読ありがとうございました!受験頑張ります! (2020年12月31日 23時) (レス) id: b730aebedb (このIDを非表示/違反報告)
花火 - すっっっっごい面白かったです!!お疲れ様でした!!受験頑張ってくださいね!! (2020年12月31日 23時) (レス) id: 04f7923ed2 (このIDを非表示/違反報告)
Ri_(プロフ) - ずんだ属性の餅さん» ありがとうございます!(´;ω;`)最後まで読んでくださり嬉しいです!受験頑張りましょう! (2020年12月31日 8時) (レス) id: b730aebedb (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ属性の餅(プロフ) - とっっっても…いいお話でした…(´;ω;`)素敵な作品を、ありがとうございました!受験、私も頑張らないと…!良いお年を(●´▽`●) (2020年12月31日 3時) (レス) id: 2a0d204488 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかり | 作成日時:2020年10月1日 22時