23話 ページ25
ころんside
夢を見た。昔の、僕達が王子だった頃の夢。
・
姫「わわっ!おっもい!!」
メイド「姫様!私たちがお持ちしますから!」
姫「いいよいいよ!持ちたいの!」
彼女は誰からも愛させる姫だった。
国民から慕われ、国から愛された。
昨年王を亡くしこの年で女王となった。
僕は今でも「姫」と呼ぶ。
僕達は前王に拾われた孤児。
亡くなった王もまた優しい人だった。僕達は義理ではあるが王子として姫の手助けをしていた。
いつかは姫と……なんて考えたりした。
平和な日々が続いた。
よく笑い、強がりで、素直で、優しい彼女が大好きだった。
あの日までは……
ダークべルムとの戦が始まった。
ダークべルムによって国民の数人が犠牲となったらしくそれに怒った姫と
口を潰したいダークべルムとの戦い。
姫の目的は「国に近づかないで欲しい。戦はしない。」とのこと。
ダークべルムは無視するように攻撃を仕掛けた。
国の壁は壊され国民は震えた。
でも、誰一人死にはしなかった。
姫を犠牲にしたからだ。
姫は昔から少し特殊な能力を持ち魔法を使えた。
戦の真っ只中。姫は夜中に国に張っていた防御壁を一瞬解いた。
自分が国の外に出てからまた壁を貼った。
俺たち6人はその気配に気づいて国の入口に急いだ。
魔法で外に出れない。
遠くに控えるダークべルムへとコツコツと歩いていく。
ころん「姫!危ないです!」
ななもり「お戻りください!」
姫は振り返らなかった。
莉犬「○○!!戻ってきてよ!」
必死になっていつの間にか姫としてでは無く○○に呼びかけた。
るぅと「○○!!何するつもりですか!!」
ダークべルムの当主が出てきた。
王女一人。それがわかった瞬間ダークべルム当主は飛びついた。
一瞬、○○がこちらを振り向いた気がした。
それは涙を流す○○。
どかーーーーんっっっっ!!!!
ダークべルム当主が○○の心臓に剣を突き刺した時爆発した。
そう、自爆した。
頭が真っ白になった。
魔法の力によって膨張された爆破力。
ダークべルム当主ともに○○は跡形もなく消えていた。
○○がつけていた冠だけが焦げて残っていた。
○○が死んだから貼ってあった壁も消えた。
戦は終わりを告げた。
ダークべルムは完全消滅はしなかった。
魂だけがどこかに逃げてしまった。
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はーぶ - 、、、これは泣く、、、 (2021年2月5日 16時) (レス) id: 8d5b7ec8fb (このIDを非表示/違反報告)
Ri_(プロフ) - 花火さん» 最後までご愛読ありがとうございました!受験頑張ります! (2020年12月31日 23時) (レス) id: b730aebedb (このIDを非表示/違反報告)
花火 - すっっっっごい面白かったです!!お疲れ様でした!!受験頑張ってくださいね!! (2020年12月31日 23時) (レス) id: 04f7923ed2 (このIDを非表示/違反報告)
Ri_(プロフ) - ずんだ属性の餅さん» ありがとうございます!(´;ω;`)最後まで読んでくださり嬉しいです!受験頑張りましょう! (2020年12月31日 8時) (レス) id: b730aebedb (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ属性の餅(プロフ) - とっっっても…いいお話でした…(´;ω;`)素敵な作品を、ありがとうございました!受験、私も頑張らないと…!良いお年を(●´▽`●) (2020年12月31日 3時) (レス) id: 2a0d204488 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかり | 作成日時:2020年10月1日 22時