planetarian《松村北斗》 (ページ14)

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いいな。と思ってた北斗のことも、樹に夢中になれば自然に頭の中から消えていた

樹「今日なんか予定ある？」

「ないけど、絢は？」

この違和感にも気づいていた

最近樹と絢が一緒にいるところをあまり見ない

樹「まーそのことも含めて。な？」

なんとなく、分かってしまった。

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樹「まーその、なんつーか」

「もしかして別れた？」

樹「んー、まだ別れてはない。なんなら俺はまだちゃんと好き」

「え？」

樹「2年の目黒蓮って分かる？」

「あ、うん。身長高い子だよね」

樹「そいつのことが好きって言われた」

「…え」

心をえぐられるような衝撃だった

樹の傷ついた顔を見て、初めて親友に対して怒りの気持ちが沸いた

樹「まーそんな感じ。Aなら言ってもいいかなって」

樹「つか、誰かに話さねーとキツいわ。正直」

頭を手でグシャグシャにきて泣きそうな顔を必死で我慢する樹を見て、どうしようもなくどうにかしてあげたい気持ちになった

「樹っ」

気がついたら人気のない公園で樹を抱き締めていた

どうしようもなく好き。

私の身体中がそう叫んでいた

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