検索窓
今日:31 hit、昨日:89 hit、合計:159,151 hit

27 ページ27











自分の気持ちに区切りをつけたい









そう思った次の日の夕方。









宮近「…この前はごめん」









私は海斗の家にいた









「大丈夫だよ、気にしないで」









宮近「話って?」









「…私、依存するくらい海斗が好きだった」









宮近「…」









海斗はびっくりしてた。









「海斗は不安だ不安だって言ってたけど、好きすぎて不安だったのは私の方だった。高校の頃からモテてるし誰にでも優しくて、女の子にも。そんな海斗のことは嫌いでもあった。優しくするのは私だけでいいのにとか、海斗のこと好きな子たちのことも嫌いだった」









次々出てくる言えなかった海斗への気持ち。







言っていく中でどんどん涙が溢れだしてきた









「海斗に重いって言われるのが怖くて極力好き好き言わないようにしてた、それが私の失敗だった。別れてからもずっと忘れられなくて、何も手につかなかった。後悔で壊れそうになった」







宮近「…A」









私の全部の気持ちを聞いて言葉にできないって顔した海斗に包み込むように優しく抱きしめられた









今までの海斗のハグの中で一番安心するハグだった









「なのに気になる子できたから相談させてって、バカじゃないのってっ…」









宮近「うん、ごめん…」









海斗の声も震えてた。









私が気持ちを伝えるのが今日が最初で最後ってことを察したのか、抱きしめる力が強くなった









「離れてから後悔するバカでごめん…」









私の肩に顔を埋めて首を横に振る海斗









頭に置かれてる片手が温かかった









宮近「…Aがそんなに思ってくれてることに気づかない俺の方がバカだよ、分かってあげるのが彼氏としての役目だった」









「そんなこと…」









宮近「Aがこうやって自分の気持ちぶつけてくれるようになったのはあの人のおかげ?」









「…うん」









宮近「…譲りたくないけど、Aを幸せにできるのは俺じゃなくて、あの人だね」









「…」









宮近「お互い次の相手とは失敗のないように、俺らが恋人でいた時間を無駄にしないように幸せになろうね」









強がり海斗は、最後まで優しくて強がりだった









_

28→←26



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (338 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
906人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

sun - コメント失礼します。 すごくキュンキュンしてすぐ読んでしまいました。 次の小説も続編も楽しみにしてます!頑張ってください!! (2021年12月24日 17時) (レス) @page31 id: e878fe8712 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - これさん» ありがとうございます!続編を作るかまた元太くんで違う小説を作るかで迷ってたので参考にさせていただきます!! (2021年11月29日 14時) (レス) id: c3dba5aa4a (このIDを非表示/違反報告)
これ(プロフ) - コメント失礼します 大変面白く、一気読みさせて頂きました!もし宜しければ番外編作って下さい! (2021年11月29日 1時) (レス) id: 9cdc7cb2e7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:fon | 作成日時:2021年9月11日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。