47話 いざ、体育祭!!!(8) ページ49
夢主side
第2種目が終わったところで、お昼休憩となった。
『あれ、勝己どうしたの？』
トイレから帰ると、そこには気まずい顔で下を向いた勝己がいた。
勝「おい、喋んじゃねぇ。」(小声
『ご、ごめん。』(小声
耳をすましていると、轟君と出久の話し声が聞こえた。
その話の内容は決して許可なしに聞いていいものではなく、動こうにも動けなかった。
轟君は親の個性婚で生まれたこと。
顔にある火傷跡は母からうけたもの。
壮絶な轟君の過去。
2人が去ったのを見て、私達もその場を離れる。
声をかける間なく勝己は黙ってその場を離れてしまった。
あんな過去話を聞いてしまって、私は前みたいに轟君と話せるだろうか。
私も轟君に過去話をしたことがあるが、比ではない。
それと同時に、轟君はあれほど壮絶な過去を歩んできたのに、私の轟君の過去とは比べ物にならないくらいの話を聞いて苛立たなかったのか、申し訳なくなった。
短い間両親に愛された私に対し、私より短い期間、母にしか愛されなかった轟君。
前みたいな対応はできる気がしない。
泣いてしまいそうになる。
高校生になった今も尚、その憎しみを抱えている。
人の心に土足で踏み入っていいような内容ではない。
一瞬で心の中が複雑な気持ちに変化していった。
でも、今は体育祭に集中しなければ。
パシッとほっぺを叩き気持ちを切り替えた。
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苺チャン(プロフ) - 苺ミルク飴さん» コメントありがとうございます！私も苺ミルク飴様の作品応援しております!改めて本当にありがとうございます! (2020年12月12日 22時) (
レス) id: ec803e055d (このIDを非表示/違反報告)
苺ミルク飴(プロフ) - 凄い面白いです！特に36話凄いニヤニヤしちゃいました笑更新頑張ってください！応援してます！ (2020年12月12日 22時) (レス) id: b4b2a74632 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺チャン | 作成日時：2020年10月17日 20時
