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私はすぐに起き上がり、部屋を見渡す。
すごく大きな部屋だけど、家具とかはあんまりなくて誰かが使ってるような雰囲気はない。
…知らない部屋に一人でいるのは怖くて部屋から出ようとドアの取っ手を触ると。
ﾄﾞﾝ!!!!
外からドアを開けられて、私の頭にドアが当たった。
「痛っ!!!!」
その瞬間男の人が駆け寄ってきた。
紫「…えっ？！起きてた？！ごめーん！」
痛かったよね？！氷とってくる！ってダッシュで部屋から出ていっちゃって…
そんなことより…
今の…
ひ、ひ、ひ、平野…
しょ、しょ、紫耀さんじゃ？！
そして、再び現れた氷を持った男…
や、や、やっぱり！
「ひ、ひ、平野…さんですか？」
じーっと顔を見たら、やっぱテレビで見たことある顔。
紫「あはは笑」
紫「やっぱバレた？笑」
バレた？って1人で爆笑しちゃってるけど…笑
紫「そんなことより！はい！氷!!!!」
氷が入った袋を私のおでこにドスッと乗せてきた。
「冷たっ!!!!」
紫「あはは笑」
紫「反応が、もう芸人さんみたい笑」
「芸人じゃないんですけどぉ…笑」
部屋中に笑いが包まれて…
紫「そいえば、君の名前は？」
「鈴木Aです」
紫「鈴木さんね！」
紫「あのさ！この家の家政婦してくれない？」
「はい！！！…ってえぇ？！？！」
とっさに、はいっ！って間違えて言っちゃった
紫「今、はいって言ったよね？！」
「言ってませーん!!!!」
紫「俺の耳には聞こえましたぁ!!!!笑」
「私の耳には聞こえませんでしたぁ！笑」
紫「それ、耳鼻科行った方がいいよ笑」
「…た、確かに笑」
紫「じゃあ手続きして欲しいから、廉の部屋行ってきてくれる？」
「…えっ、!!!!」
紫「ほらーっ笑」
紫「早くしないと、廉が怒っちゃう笑」
私と、平野さんがこの部屋から出て大きな廊下を渡って連れられた部屋の前。
紫「このドアの奥に廉がいるから!!!!」
あとは、よろしく〜♪ってどこかに消えた平野さん。
…えっ、もう入るしか…ないっ
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作者名：永瀬レモン | 作成日時：2019年6月29日 15時
