忍たま☆病弱だけど優秀な五年生 第三章:試される絆

戻りつつある平穏 ページ23

こんにちわ、僕は草薙Aといいます。今忍術学園ではご存じの通り天女騒動の事件で起きた下級生と上級生が今まで築き上げた絆に亀裂が走ってしまい委員会活動でさえうまく活動できない状態が続いていましたが

今現在、9つの委員会の中で仲直りできた委員会は

僕が所属する保険委員会と三郎と勘右衛門が所属する学級委員長委員会の二つとなりました。
残りは7つ図書委員、生物委員、体育委員、会計委員、用具委員、作法委員、火薬委員会となりました

その中で同級生がいる委員会は火薬委員会と図書委員会で兵助と雷蔵の二人
兵助は、すぐに仲直りができそうな感じだけど中々顔を見せる勇気がないみたい
それは同じ上級生のタカ丸さんも同じようで悩んでいる姿を時折見かける
真面目な二年い組の生徒もいるから恐らく声をかけずらいんだろうな

雷蔵のほうは、みんなもご存じの通り迷い癖があるせいで中々前に進めない
中在家先輩もまた責任感は強い方だから、一人の時に一所懸命残りの仕事をしているのかも

よし、決めたとりあえずは図書委員と火薬委員会の復活を目指そう！
その次は体育委員会と作法委員会だな
あとは会計員と用具委員会この二つの先輩は武道派の二人で素直じゃないから骨がおりそうだけどそんなことを言っているバヤイではないのだ


僕の身体も限界が近づいているのを一日、また一日過ぎていくごとに感じていく
段々と体の重みが増えてきて動かすのも少し辛くなってくるくらいなのだから

僕の身体よ‥‥お願いだあと4日待ってほしい
それまでには、皆が笑顔いっぱいの楽しい忍術学園の生活が戻れるようにしてみせるから

寝ていた僕は夜中に目が覚めた
隣で寝ている八は幸せそうにいびきをかきながら眠っている
そんな彼を見て思わずクスリと笑ってしまった

静かに部屋を出て屋根に上り闇夜に浮かぶ満月を見上げて呟いた

「ずっと、このまま‥‥楽しい毎日を過ごせればいいのにって思うのに‥‥

でも、“僕たちと過ごせる時間はあとわずか”なんだね‥‥ちょっと、寂しいな！
もっと、もっとやりたいことだって沢山あるし、立派な忍者にもなりたかった

これが、僕の運命‥‥なんだよね？」

そう問いかけると、超えるかのように僕の身体は一瞬だが透き通り元に戻った
手のひらには4と言う数字がかかれていた

待ったなしということだね‥‥ありがとう神様僕に時間をくれて
必ず元に戻して見せるから

僕が部屋に戻るころ、その姿を見ていたことに僕は気づかなかった

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