本音のぶつけ合いの段 ページ12
乱太郎が部屋に入って同意の意を示した
いつからそこにいたのかと伊作先輩が目を見開いて驚いていた。
乱太郎は涙目になりながら伊作先輩の前に立ち俯きながら一生懸命言葉を紡ごうとしているのがわかる
乱太郎「‥‥わ、わたし‥‥伊作先輩が元に戻ってきてくれてうれしいです!
確かに、天女に操られてA先輩を命の危険に晒したことは許されることではありませんが!
でも、「生きています」!
今、ここに!これで“みんな元通りになりますね”!“保健委員会復活です”!」
と涙を拭いながら乱太郎は僕たちに笑顔を向けている。
伊作「‥‥み、みんな?」
乱太郎「みんないますよ!?そうですよね?左近先輩、数馬先輩!」
開いていないもう一つの障子を見つめると静かにその扉が開いた。
そこには確かに気まずそうではあるが、川西左近と三反田数馬の姿があった。
伊作「さ、左近!数馬!‥‥いつからそこに?!汗)」
左近「‥‥」
左近は俯いたまま何もしゃべらない。
数馬「‥‥伊作先輩がA先輩に謝るところからです
すみません、盗み聞きするつもりではなかったんですけど‥‥入りずらかったのもありましたが
伊作先輩たちの本当の気持ちを聞けるチャンスだったので話を聞いていました‥‥
僕たちも伊作先輩が元に戻ってくれて本当にうれしいです!
左近もこう見えてとても心配していました。
早く元に戻ってほしいと誰よりも強く願っていたのは左近なんですよ?」
左近「ちょっ、数馬先輩!何を言い出すんですか!?」
伊作「…本当なのかい?左近‥‥」
左近「‥‥当たり前じゃないですか!上級生にしかわからないことが多かったですし、なによりまだ薬の調合など多くの知識はまだ教えて貰っていないですから伊作先輩がいないと困るんです!
A先輩は、五年生で多くの知識はありますが体が丈夫じゃないうえに!
ほぼ全部の委員会を一人でまとめていたんですよ!?
身体がいつ壊れてもおかしくない状態の時に甘えるなんてできなかったんです!
‥‥‥‥今まで、迷惑をかけた分!しっかりと委員会の仕事をしてください!」
伊作「‥‥っ、ご、ごめんね?汗)」
左近「…それから、これからも“一緒に保険委員会の仕事を教えてください”
まだまだ、伊作先輩なしじゃ委員会は機能しないんです!」
照れ隠しのように顔を赤くしながらぷいっとそっぽを向きながら左近は言った
その言葉を聞いて伊作先輩は涙を流しながら「…許してくれるのかい?」と問いかけた
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おんぷ - なんか、完結状態になってますがいつか続きが読みたいです。 (3月20日 0時) (レス) id: 4cbcaaccff (このIDを非表示/違反報告)
蒼陽(プロフ) - テマリさん» 初めましてうれしいコメントありがとうございます!ほかの委員会の展開どう直そうか悩んでて中々更新できない状態でいました!何度も読んでくださりありがとうございます!何とか完結できる鵜ように頑張りますね! (2023年4月9日 23時) (レス) id: 306cc09e04 (このIDを非表示/違反報告)
テマリ - 初めまして!ずっと前から何回も見直して毎回泣いてます。主君の儚い想いが伝わってきて、どんな最後になっても忍たまのみんなが主君の事を忘れないでくれると嬉しいです。明日も明後日もこの作品を読み続けたいと思います! (2023年4月9日 2時) (レス) @page24 id: 605f236d29 (このIDを非表示/違反報告)
蒼陽(プロフ) - もんちゃんさん» 初めまして、うれしいコメントありがとうございます!最後のほうは、まだ展開を決めていないです。なので結末が更新されるまで楽しみにしていてくれると嬉しいです。天女作品は初めてなんでグダグダで申し訳ないです。 (2022年10月23日 12時) (レス) id: 306cc09e04 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - 初めまして!!物語の内容がとても好きです!!一度壊れた信頼って取り戻すの難しいですよね。主君には頑張って欲しいです!!質問なんですけど最後に主君は亡くなるパターンですか? (2022年10月22日 9時) (レス) @page23 id: 46474643e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼真 x他1人 | 作成日時:2020年6月27日 23時