後輩の表情に… 勘右衛門side ページ28
天女様の元にいると久しぶりに見るAの姿に驚いた。
話があるといわれて初めは渋るも先生に呼ばれているということで、渋々Aについていくことにした。…しかし、連れてこられたのは職員室ではなく人通りの少ない俺たち上級生長屋のほうだった。
どうやら先生に呼ばれているのは嘘で、大事な話があるから来てもらったということだった。
珍しく真剣な表情をしていて俺は警戒をしながら少しだけ耳を傾ける。
「兵助、勘右衛門…君たちは天女様が来てから、下級生たちの姿をどれくらいみた?
委員会にはどれくらい参加した?今の学園の状況…君たちは考えたことがあった?
我々上級生と下級生の間で“深い絆”に小さな亀裂がどんどん入っていくのを感じたことがあったかい?」
「……久しぶりに…二人のぬくもりを感じることができて…うれしいよ…」
Aは自傷気味に笑った…もぅ、いつこのぬくもりを感じることができるかわからないから…
…一人一人のぬくもりを肌で感じるように
抱きしめた。
「……引き留めてごめんな?もぅ、戻っていいよ……僅かな時間でも付き合ってくれて…ありがとう
僕と短い時間だけど…“友達”になってくれて…“ありがとう”」
あの悲しげな表情とあの意味深な言葉にいろいろな思考が巡る。
今日も天女様のところへ行きたいのはやまやまだが、Aの言葉が頭の中から消えないで反響するように残っている。
俺は抱きしめられたぬくもり自分の手で確認しながら去っていくAの後姿を見つめていた。
その後ろ姿はどことなく、今にも消えそうな儚げな後ろ姿だった。
心にもやもやを秘めたまま俺は学級委員長が集う部屋へ久しぶりに足を運ぶ。
気配を無意識に消しながら部屋に近づくにつれて中から二つの気配が感じ取れた。
恐らく、同じ委員の後輩である庄左エ門と彦四郎だろう…。
今日は委員会がないはずだが、二人は何をしているのか耳を澄ませると話声が聞こえてきた。
庄左エ門「い組のクラスはどう?」
彦四郎「……うぅーん、今のところ変わりはないけどやっぱり委員会活動で先輩たちが来ないことで
佐吉たちも困っているみたい…」
我に返るもの… 勘右衛門side→←崩壊を心配する小さな学級委員長たちの段
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ゆい - 言葉足らずですみません、字が間違っていると思うので、修正して頂けると嬉しいです! (2019年12月23日 2時) (レス) id: c2ad18a2b2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼真(プロフ) - ゆいさん» 字事態がよみにくいですか?保険委員会と書くと字が違うと指摘があると思うのですが…汗) (2019年12月22日 18時) (レス) id: 0bad24017f (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 保健委員会のけんの字を修正していただけると読みやすくなると思います! (2019年12月21日 22時) (レス) id: c2ad18a2b2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼真(プロフ) - ゆいさん» 応援してくださりありがとうございます!展開が決まり次第少しずつ更新しますのでお待ちください☆ (2019年12月16日 21時) (レス) id: 0bad24017f (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 応援してます! (2019年12月16日 2時) (レス) id: c2ad18a2b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼真 x他1人 | 作成日時:2019年3月10日 20時