忍たま☆病弱だけど優秀な五年生

診断の結果の段 ページ19

天女が、学園に来てから早くも一か月が経ち学園に異変が目立ち始めていた。

疾風以外の上級生たちは委員会どころか授業にも出ずに天女と戯れを始めた
いつもいる友達がいないその寂しさから体へ負担だが掛かり体調が崩れる日が増えた。

動悸が激しく苦しい日々が続いた。
ある日の夜いつもの同期の苦しさから吐き気を覚えて吐くのかと思ったその時口から出たのは血だった
そう「吐血」である‥‥

日に日に弱まるからだ‥‥
日に日に悪化する学園‥‥

新野先生へ相談すると新野先生は深刻そうな表情で草薙を見て信じがたい事実を口にした

新野「草薙君、言いにくいのですが君の命は‥‥」

「‥‥やはり、そうでしたか」
新野「草薙君？」

「薄々気づいていたんです僕の「命」がそう「長くはない」ことを‥‥だからこそこの「残り少ない短い命」を「友達を助けることに使いたいんです」‥‥」

新野「！？」

「僕のやれることはたかが知れていますが‥‥
これでも最上級生であり下級生を引っ張る先輩です

ここはみんなの大好きな家だから‥‥
大切な家族たちだから‥‥守りたいんです‥‥

お願いです‥‥僕のことは見守るだけにしてください」

新野「しかし‥‥」

「僕のこの頼りない命が多くの大切な者たちを救えるなら‥‥この命が尽きようとも構いません

あと‥‥どれくらい生きれそうですか？」

新野「‥‥もっても四週間よくて一か月弱といったところでしょう‥‥

静かな良い環境で療養すれば長くて4か月又は3か月くらいです」

「‥‥そうですか、思っていたより時間があってびっくりしました‥‥
早くて三週間遅くてぎりぎり四週間でこの天女事件を解決させてみせます！！」

新野「‥‥無茶をしないでください‥‥といっても君は聞かないでしょう？
せめて睡眠時間、食事、薬時間を必ず守ってくださいね？」

これだけは約束ですと念を押されて僕は頷いた。
明日から四週間で天女を天に還す計画が実行されようとしていた‥‥
全ては大切な友達を、家族を守るために‥‥。

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