立ち向かう心の段 ページ16
翌朝……重たい瞼を開け隣を見てみるとやはり八左ヱ門の姿はなかった。
布団もきれいに片づけており、五年生長屋の周囲を気配で探ったが誰もいないようだ……。
身体が少し熱く感じる……
頭がぼーっとする。ごほっごほっと軽く咳がでるがいつも出る軽い咳ではなかった。
喉が痛い……井戸で顔を洗い、制服に着替え食堂に向かう
食堂の隅のほうに上級生たちのたまり場ができていた。
下級生たちが座る席がなくて困っているようだ。
下級生たち特に一年生たちは悲しげにその光景を見守っているだけのようだ……
なら、上級生の僕が注意をしなければいけないな…
たとえそれが先輩であったとしても、普段から鍛錬をしている僕に今の状態の先輩に対しても勝てるだろうと自負している。
まぁ、過信し過ぎて足元をすくわれないように用心はするが。
僕は意を決して同級生や先輩のいるたまり場へ向かう。
最初に気づいたのは雷蔵たちだった。
雷蔵「お、A久しぶりだねぇ〜体調はいいの?」
「久しぶり、雷蔵…最近は体調はいいよ?」
兵助「今日はどうしたんだい?僕らに声をかけるなんて珍しいじゃないか?」
珍しい…その言葉にグサッときた…
そりゃあそうだろう、天女様が来てからというもの僕らはいつも一緒にいたのに
最近では顔を合わすことさえ減ってしまったのだから……
「あぁ、それより、先輩方ここは食堂です。
失礼を承知で申し上げますが、ご飯を食べ終えたのでしたら食堂を出てあげてください……
後輩たちも座りたくても座れないのです」
愛華「あらぁ〜?なぁに?この子……この間の子よね?」
留三郎「おい、草薙!お前天女様に向かってなんて口の利き方をしているんだ!!」
と軽くさっきを向けながら僕の胸ぐらをつかんだ
「……食満先輩、先ほど申し上げましたよ?
失礼を承知で申し上げますと……」
留三郎「減らず口を!!」
文次郎「おい、こんなやつ五年生にいたのか?」
仙蔵「さぁな?私は五年生は“五人だけ”だと思っていたのだが…」
長次「もそもそ」
小平太「長次も、そう思っていたそうだ…わたしもだぞ?!
お前だれだ?見たこともない顔だが?」
六年生の先輩はまるで僕が初めてあう人みたいに警戒を強めた。
もしかして僕のことを本気で忘れているのか?それとも妖術で操られているのかは定かではない。
伊作「でも久々知や不破たちが知っているということは五年生にいたんじゃないの?」
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ゆい - 言葉足らずですみません、字が間違っていると思うので、修正して頂けると嬉しいです! (2019年12月23日 2時) (レス) id: c2ad18a2b2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼真(プロフ) - ゆいさん» 字事態がよみにくいですか?保険委員会と書くと字が違うと指摘があると思うのですが…汗) (2019年12月22日 18時) (レス) id: 0bad24017f (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 保健委員会のけんの字を修正していただけると読みやすくなると思います! (2019年12月21日 22時) (レス) id: c2ad18a2b2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼真(プロフ) - ゆいさん» 応援してくださりありがとうございます!展開が決まり次第少しずつ更新しますのでお待ちください☆ (2019年12月16日 21時) (レス) id: 0bad24017f (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 応援してます! (2019年12月16日 2時) (レス) id: c2ad18a2b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼真 x他1人 | 作成日時:2019年3月10日 20時