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Merry Christmas.[gtmn] ページ4

「Aさん、二次会あるけど行く?」

「え、えーと…私は…」




キョロキョロと周りを見て、あの人を探す。
私はお酒飲めないし、人と話すの苦手だから正直行きたくなけど、あの人が行くなら私も行きたい。





「どっちなの?行くの?行かないの?」

「あわ、あ、その…」





少し酔った先輩が私にイライラして、やむを得ずはいって言いそうになった時、頭に誰かの手が触れた。
ムスク系の香水がふわりと鼻腔をくすぐる。






「ガッチさん!」

「やっほ!久しぶり、Aちゃん」






そう、彼がわたしが好きな人。
ちょっと年上だし、会う機会は少ないけど嫌な飲み会でも喜んで行こうと思える程に大好きなのだ。







「Aちゃんは二次会行く感じ?」

「え!あ、ど、どうしようかなって…あの、ガッチさんは…」

「んー、俺は行こうかなって思ってるよ」

「あ、あ、えと、じゃあ行きます!」






今日はクリスマス。
2人で過ごせたら、なんて夢は叶わないけれど、どんな形であれガッチさんと居れるならどこにでも行く。






「でもAちゃん、無理してない?」

「えっ?」

「ほら、お酒飲んでなかったしシラフで酔っ払いの相手するの嫌でしょ?」

「で、でも……」





いやだ、せっかく一緒にいれると思ったのに。
無理せずにさ、と私の頭を撫でるガッチさんの言葉を遮って私は気持ちを伝えた。






「わ、私が!ガッチさんといたいんです!」





私が勢いよく声を出すと、ガッチさんは一瞬目を丸くして困ったように眉を下げた。






「Aちゃん、あんまりそういうこと言うと男はすぐに調子乗っちゃうよ?」

「で、でもほんとうに…」






シーっと私の唇にガッチさんの人差し指が触れた。
もう片方の人差し指で先輩達を差したが私はなんの意味なのか分からなかった。






「実はさ、俺もAちゃんが行くならって思ってたし、しかも今日はメリークリスマス!ってことで」







ゆーっくりと唇をなぞるその仕草が妖艶で、甘くて、酔ってもいないのに体が熱くなっていく。






「2人で抜け出しちゃおっか」

Joke.[uszw]→←Merry Christmas.[rtrt]



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作品ジャンル:恋愛
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シノノメ。(プロフ) - るも姫さん» リクエストありがとうございました!2人はきっと上手くいくでしょう!! (2023年4月14日 23時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
るも姫(プロフ) - ありがとうございます最高です!!これからの2人のストーリーが気になるところですね…… (2023年4月14日 23時) (レス) id: d0570e1629 (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - るも姫さん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません!承知致しました!書いてみます!! (2023年3月12日 2時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
るも姫(プロフ) - いつも楽しみに待ってます!わがままだとは思うんですけどあのパフェの話のアナザーストーリーとかあったら見てみたいです← (2023年3月9日 15時) (レス) @page6 id: d0570e1629 (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - あいりすさん» 喜んでいただけたなら何よりですぅぅぅぅᕦ( ᐙ )ᕤヤッタネ (2023年2月6日 18時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シノノメ。 | 作成日時:2022年12月25日 2時

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