2話 ページ2
「キヨお前…軍人でもそんな大量に銃拵えねえぞ？そこまで来たらもはやアクセサリーじゃん｣
「起きたらこんなになってたの！うっしーこそ身の丈にあった刀持てよ地面引きずってんじゃん」
ここにも、Aと同じようにジャングルを彷徨う男が2人居た。
美しい輝きを放つ日本刀を腰に身につけた牛沢と、
日本にいれば基本持つことはないであろう様々な種類の銃を身体中に携えるキヨだ。
彼らは運良く同じ場所で目が覚めたのだ。
「「……テンション上がるぅ！」」
元々ポジティブ思考である彼らはここがどこだとか考えても仕方ないことは考えないタイプだった。
今は男のロマンである武器を前に、こんな事は一生味わえないと子どものようにはしゃいでいた。
「見てキヨ！俺の剣超切れるよ！｣
「かっけぇ！俺はね、俺は…よくわかんねえけどすげえ早く打てる！｣
「すげぇぇ！」
2人がはしゃぐ理由はもうひとつあった。
異常な身体能力だ。
体は軽く、銃や剣の腕前は初心者の動きではなかった。
アクション映画でよく見られるワイヤーを使ったシーンを彼らはいとも簡単にやってみせた。
そんな彼らの背後にひとつ、大きな影が近づいていた。
熊を更に巨大化させたようなモンスターだ。
腹を空かせているのか、確実に仕留めようとひっそりと息を潜めている。
「うぇーい！俺ら最強ー！」
「うぉううぉう誰でもかかってこーい！」
今の彼らなら余裕で倒せるはずなのだが己の力に夢中になっているせいで気づかない。
「ガアアアア！！！」
「「え？」」
気づいた時にはもう既に遅く、大きな口が一直線にキヨと牛沢目がけて飛んでいく。
絶体絶命の中、突然そのモンスターの体から火が発生し鋭い牙が牛沢の頬を掠める寸前で動きが止まった。
ポンッと軽快な音がなり、先程のモンスターは四角形の肉塊となって地面に落ちた。他にも爪や牙、光り輝く緑色の玉のような物が散らばっている。
「キヨくんもうっしーも、俺に感謝してほしいね｣
「あぁー！！？やっぱり来てたー！！」
「俺ちょっと当たったんだけど、こいつの牙｣
声がする方を見るとそこには、物騒な杖をクルクルと回しながら呆れた表情のレトルトの姿があった。
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リヨ(プロフ) - はい！応援してます！ (2022年11月21日 15時) (
レス) id: 8ff8e8fe30 (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - リヨさん» ありがとうございます！ほぼ全滅です……笑頑張ります！ (2022年11月21日 15時) (レス) id: 013d671d7d (このIDを非表示/違反報告)
リヨ(プロフ) - お大事になさってください！逆に小指が折れなくて良かったですね… (2022年11月21日 15時) (レス) @page16 id: 8ff8e8fe30 (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - ういろさん» こちらの作品にまでコメントありがとうございます！頑張ります(๑˃̵ᴗ˂̵)و ﾖｼ! (2022年9月28日 0時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
ういろ(プロフ) - これからどうなるのか楽しみです！！ (2022年9月27日 21時) (レス) @page11 id: a8c88cc666 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シノノメ。 | 作成日時：2022年9月7日 19時
