Sea.[ky] ページ37
「どうしたの？｣
キヨが珍しく泳ぎたいと言うのでお馴染みのメンバーを誘って海水浴をしにきた。
喜んでくれるかなと思って私もワクワクしていたのに当の本人は何故かローテンション。
なかなか私の傍から離れようとしない。
照りつける太陽がジリジリと肌を容赦なく焼いてくるから日焼け止めを塗って欲しいと頼むと死んでいた目を大きく開いた。
「あーもう無理！我慢出来ない！これ着て！頼むから！｣
キヨが着ていた白のパーカーを私に着せた。
身長差があるので私にはとても大きく、チャックまで閉められてせっかくの可愛い水着が全く見えなくなった。
「なんで閉めるの！｣
「いやマジで！こんな可愛いAを見られるのが嫌すぎるんだって！マジで嫌！｣
体をプルプルと振るわせて、日焼けもしてない肌をカッと赤くして訴えてくるキヨ。その理由が嬉しくないわけじゃないがキヨに見てもらいたくて選んだ水着だから私も折れる訳にはとチャックを開けた。
「キヨが泳ぎたいって言うから来たのに！｣
「ありがとう！それはありがとう！でも2人きりが良かったんだよ俺ぇ！嫉妬しちゃうよ見せたくないよアイツらに！｣
駄々をこねるキヨがなんだか面白くて、チャックを開けて海へ向かって全力で走った。当然、キヨも後ろからブレーキ音とも言える叫び声をあげて追いかけてきた。
「いやああ皆見てる見てる見るなああ！｣
「あっはは！キヨ！その声で追いかけて来ないでよ！｣
力が抜けてその場であっけなく捕まって、2人で海にダイブした。キヨは波にのまれながらも懲りもせずチャックを閉めてきて、私も負けじとチャックを開けた。
「あはは！もう！ほんと面白、すぎる！」
そのやり取りがおかしくてケラケラと笑っていると可愛くプクッと頬を膨らませたキヨが私にそっと耳打ちをした。
「A、随分余裕そうだけどそれ以上俺を煽ったらどうなるか分かってる？｣
先程まで子どものようにはしゃいでいたのに、ニヤリと口角を上げるその表情はどこか官能的で背中がゾクリとした。
「なっ…！｣
どういう意味かわかった私は急いでチャックを閉めたが、濡れてしまったパーカーは水着が透けるどころかピチッと肌に張り付いて体のラインが丸わかり。
「あー手遅れだぁ｣
焦る私と嬉しそうなキヨ。
見事に立場が逆転してしまった。
「煽ったAが悪いんだからね？｣
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シノノメ。(プロフ) - ななちきさん» 読んでくださった皆様に感謝です(т т)だいぶ痛みも少なくなってきました！複雑骨折ではないのであと数週間で治ってくると思います(˶ᐢᗜᐢ˶)心配してくれてありがとうございます、とても励みになります⸝⸝> <⸝⸝ (2022年12月18日 0時) (
レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
ななちき(プロフ) - 評価１００個おめでとうございます！！怪我の具合はどんな感じでしょうか…早く完治することを願ってます！頑張ってください！♡ (2022年12月17日 20時) (レス) id: f88a542426 (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - はなさん» ありがとうございます頑張って治します( ߹ ߹ ) (2022年11月21日 19時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - ななちきさん» 初めまして！見つけて下さりありがとうございます！どんな話も神作と言われるように頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2022年11月21日 19時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - ゆたんぽさん» 優しいコメントありがとうございます…初めての骨折だったのでこんなに痛いのかとビックリしました…更新された時はまたよろしくお願いします！ (2022年11月21日 19時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シノノメ。 | 作成日時：2022年9月1日 4時
