〖TOP4〗Fondness.〖短編集〗

Advice.[ky] ページ2

「なあ、いくらなんでもその格好はねえんじゃねえか？｣


「んー？｣


まだまだ暑い日が続いている。
そのせいかAはキャミソールと短めのボトムスで俺の前をうろうろしていた。
生地がなんというか、てろてろしていて動く度に体のラインを強調させる。



「そんなに色っぽいかな？｣

「ばーか。いくら幼馴染でも男の前でする格好じゃねえって言ってんの。忠告したぞおれは。｣

「ふふん｣

「にやつくな」



話し方にあどけなさが残るものの、いつの間にか少女から女性になったA。
正直なところその妖艶な笑みに、心が揺らぎまくっている。
爆発してしまいそうな理性を俺は必死に抑えているというのにAはお構い無しにベッドへ座る。




そういう無自覚で危機感もない所が俺をイラつかせんだよ。




「キヨだからいいもん｣

「…は？｣



挙句の果てには俺の事なんて眼中に無い、男として見てないって？そう言いたいのか？
それを聞いた途端、今まで抑えてきた理性が爆発してどうにも抑えられなくなる。



俺は気づけばAの小さな体を押し倒していた。逃げられないようにAの両腕を片手で掴み、もう片方で血色のいい唇をなぞる。



「んっ…｣



在り来りな展開、ここまできたならもう止まれない。
触る度に跳ねる身体、赤く染まる頬、短くきれる吐息…その全てが俺の興奮を加速させる。


「忠告、したからな｣

「キ、キヨ…」


驚きに揺れる瞳だけは見ていられなくて、隠すように乱暴に唇を重ねた。

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