8話 ページ8
「…えーと、男性嫌い、克服の仕方｣
あの後ガッチさんを説得したのはいいものの、不安からかあまり目覚めのいい朝ではなかった。
とりあえず場数を踏まねばと思い、ガッチさんと彼らが来るのを待った。
「ほんとにいいの？」
心配そうな顔をして、まだ焦らなくてもいいんじゃない？と言われるとついつい甘えてしまいたくなる。
ここ数年触れることも話すことも、見ることだって避けてきた。昨日まで一生このままでいいと思っていた身としては正直、ネットに書いてある事はどれもすごく難しくて実践できるか自信が無い。
「が、頑張る。」
ガッチさんは無理は絶対しないように、と言ってゲームの準備をし始めた。気を紛らわすために私もそれを手伝う。
.
.
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
30分ほどたち、ついにインターホンが鳴り響く。
ガッチさんの背中に張り付いて玄関へとむかう。
｢こんにちは、こんにちは、こんにちは…｣
5文字を言うだけ。ネットにも先ずは挨拶からと書いてあった。子供のときにした挨拶の練習をこの歳でもう1度やるなんて思ってもみなかった。
あとは謝罪。一時的とはいえ実況を止めてしまったこと、そして失礼な態度を撮ってしまったあの男の人に。少しの勇気だ、大丈夫。
「お邪魔しまーす！」
「クーラーすずしぃー！」
「溶けるかと思った…｣
外の熱気とともに男性が3人一斉に入ってきた。
異様な暑さと緊張で嫌な汗が額を伝う。
ガッチさんの腕の隙間から見えたのは
高身長の男の人A
黒縁メガネの男の人B
髪が長めの男の人C
せめてガッチさんに似て欲しかったなあ、なんて。
挨拶する直前になって「しまった名前を聞いておけばよかった」とか「どうやって会話するんだっけ」とか色んな声が頭の中を飛び交った。
ガッチさんのシャツをシワになるまで握りしめていると男の人Cがこちらに気がついたみたいで
「こ、こんにちは…」
と声をかけてきた。
｢こんにちは！！！｣と反射的に出た声は自分でも驚くほど大きかった。
それがまたどうしようもないほどに恥ずかしくて謝ることが出来ないまま、走って廊下の1番奥の部屋に逃げてしまった。
「私の馬鹿野郎…いきなり逃げてどうするの…｣
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シノノメ。(プロフ) - 遊ちゃん_SKZさん» 返信遅くなりました申し訳ありません！！他の作品も呼んでくださったのですね！！ありがとうございますわああああああああ！！がんばりまああああす！！！ (2022年11月21日 15時) (
レス) id: 013d671d7d (このIDを非表示/違反報告)
遊ちゃん_SKZ(プロフ) - ぶっ通しで読んじゃいました、、他の作品もこの作品も本当最高だ.....これからも超応援してます！！！！！！好きだああああああああ！！！(煩) (2022年10月31日 6時) (レス) @page40 id: fe8355afed (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - ういろさん» ハッピーエンドに出来て良かったです！こちらの作品も読んでくださったのですね！ありがとうございます( ´•̥ו̥` ) (2022年9月28日 3時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
ういろ(プロフ) - 主人公の女の子が幸せになれてよかった(´；ω；｀)泣いちゃいました！！ (2022年9月28日 2時) (レス) @page40 id: c9d9bd71e7 (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - 澪さん» 最後まで！本当にありがとうございます( ;ᯅ; )他の作品も頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2022年9月26日 22時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シノノメ。 | 作成日時：2022年7月6日 2時
