私の上司はキムデビル

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「ふぅ・・・。」






私は今、ソウルの中心にそびえたつBTSビルの最上階にある


世界的に超有名なファッション誌espoirの編集部にきている。









ファッションにそこまで興味がない私ですら、聞いたことがあるほど有名なファッション誌




【espoir】









基本的にハイブランドしか取り扱わないespoirは一般の読者ももちろん


セレブ達からも定評があるらしい。









しかし実際espoirの歴史は浅く、まだ発売から５年しかたっていない









そんなすごい雑誌の編集長はというと






高校卒業してすぐの１８歳という若さで編集部に入り


わずか５年でほぼ無名だったespoirをここまで成長させ


最終的に編集長にまで上り詰めた ファッション業界の絶対的存在









キム・テヒョン









彼は、才能はもちろん、スタイル、ルックスも完璧で

よく世間の話題の的になる人物である。









そして、そんな彼は今日から私の上司でもある。









話せば長くなるが、一言でまとめると


私は編集長アシスタントの座を勝ち取ったのだ！！









いや、ね？ここまですんごく冷静に語ってきたけどさ、すごいんだよ？！？！




だって世の中の女性が憧れる仕事だよ？！




倍率すごいらしいよ？！？！









とはいえ、本当は、地味な文芸雑誌の記事を書きたくて


この会社の面接を受けに来たのが事実。





特別ファッションが好きなわけでも詳しいわけでも、この雑誌に思い入れがあるわけでもない。









しかし面接が終わると同時に、面接官から直接 このアシスタントの仕事を提案され


気づけば後戻りできないところまで来てしまった。









いや・・・嘘だ、ちょっと盛った。

倍率すごいけど、やってみる？と聞かれて、









倍率がすごいという言葉に惹かれて即答したっけ・・・。









でも、１年この職務を全うすれば自分の好きな部署に移動できるらしいし


面接官の言った言葉を信じて、１年頑張るのみ！！





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