呪い姫【呪術廻戦】

41夜＊天秤 ページ43

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伏「やっぱり俺も行きますよ」


五「無理しないの。病み上がりなんだから」




伏「でも虎杖は要監視でしょ」



五「まぁね。でも…今回試されてるのは野薔薇の方だよ」





貴「……私は？」











石の力を試す必要は？










五「Aはもう試験突破してるようなもんだから、今回は何もしなくて大丈夫👌」








何も見せてないんですが…











五「悠仁はさ、イカレてんだよね」








コンコンと人差し指で額を叩きながら言う五条先生に、私は最初意味がわからなかったが、そのうちあぁ、頭がね…そういうことかと理解できた。







五「異形とはいえ、生き物の形をした呪い(モノ)を、自分を殺そうとしてくる呪い(モノ)を、一切の躊躇なく殺りに行く。



Aや恵みたいに昔から呪いに触れてきたわけじゃない。



Aと違って、普通の高校生活を送っていた男の子がだ」










確かに…呪物を飲み込むなんて、普通の人なら嫌だ。猛毒で死ぬ、て言わされたりしたら


でも、悠仁は…助ける為なら躊躇いなく飲み込むかもしれない。










五「才能があっても、この嫌悪と恐怖に打ち勝てず、挫折した呪術師を恵も見たことあるでしょ？」













貴「(挫折…)」






五「今日は彼女のイカレっぷりを確かめたいのさ」






伏「でも釘崎は経験者ですよね。今更なんじゃないですか？」











五「呪いは人の心から生まれる。
人口に比例して、呪いも多く強くなるでしょ？」
















人の心…








五「野薔薇にわかるかな？








地方と東京じゃ、呪いのレベルが違う」








貴「……」




伏「？…どうした」





貴「……人の心から生まれる呪いって…なんかそれ、'' 呪いも人間っぽいな''って思っちゃって…

…何言ってんだろ私」









五「ｱﾊﾊ、そう考えたかA。


「狡猾さ」、知恵をつけた獣は時に残酷な天秤を突きつけてくる。



命の重さをかけた、天秤をね」








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