36夜*呪いなんかじゃない ページ38
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宿儺…コイツ、俺の記憶でも読み取ったのか?
宿儺【呪霊を祓う力があった筈だというのに、あの小娘はそれをしなかった。
今のアイツは無力だ。
そのせいで周りの奴らは不運に堕ち、死んだ。
呪いに気づいていて尚、助ける術がないとは…
昔のアイツならすぐ祓えたというのに】
宿儺があの時言ってた「澪姫」って名前の事か…?
''昔のアイツ''…
宿儺【あの小娘が全てに気づいていれば、オマエが俺を取り込む事にはならなかったのになァ?】
虎「……それAに言ったら、テメェぶっ殺すぞ」
呪いによって不運に堕ちたとしても…Aのせいじゃない。
…て言っても、コレもAに言えない。
全部わかっている
だからアイツは前を向こうとしてるんだ
虎「Aに手ェ出すなよ」
宿儺【それは俺が決める事だ。
生かすも殺すもオマエが決める事ではない
___アレは俺のモノだ】
_____''呪い合うのが楽しみだ''
そう言って宿儺の目と口は消えて、アイツの声は聞こえなくなった。
虎「テメェの心臓があるから…Aは俺と同じ地獄道しか行けねぇんだよ」
学長とAに会う前に、五条先生が言っていたAの今後の事を聞かされた。
五『Aがこのまま力を扱えなければ、高専にいても封印、或いは死刑になる。
上の奴らはAを人間として見ていない。
''呪い姫''…そう呼ばれてる。
呪霊同様、呪いという存在として見ているんだよ』
……ふざけんなよ
虎『Aは人間なんだよ…飯食って、寝て、一緒に成長してきたんだ。
俺の事は化け物って呼ばれていい。
でもAはダメだ』
五『…そうだね、悠仁。
あの子は''人''だ…呪いじゃない。
冬目Aという、人間の女の子だよ』
あの時の五条先生の言葉は確かなものだ。
五『Aが呪力、そして術式を身に付けていけば…生きられる』
虎『…それが上手くいけば、Aは幸せになれる?』
五『なれなくても、身の安全は僕が保証する。
死なせないさ…悠仁、君もね』
'' だから2人とも、頑張ってよ ''
ありがとな、先生
……あ
虎「(来月…Aの誕生日だ)」
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黒なっち(プロフ) - マニ。さん» ボードはここ数年いじっていませんが、少しだけならいいですよ! (1月5日 20時) (レス) id: da9851d8b5 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 黒なっちさん» ✉️。こんにちは!とても面白いです!もしよろしければボードで会話しませんか?お返事お待ちしています! (1月5日 19時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - えびふらいたこさん» 私、死にたいィィ!!教えていただきありがとうございます_:(´ཀ`」 ∠): (11月20日 13時) (レス) id: da9851d8b5 (このIDを非表示/違反報告)
えびふらいたこ(プロフ) - 楽しく読んでおりますが、一点だけ訂正をお願いします。虎杖の下の名前は「悠二」ではなく、「悠仁」です。にんべんがつきます。細かくて申し訳ありません。 (11月20日 0時) (レス) @page8 id: 5b9b42251c (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - ゆきさん» 最初のコメント、ありがとうございます😋 (11月18日 20時) (レス) id: da9851d8b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒なっち | 作成日時:2023年11月18日 1時