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34夜*不幸な女の子 ページ36








虎杖悠仁side







小学の頃に転校してきたA。


東京から仙台の児童施設に入り、俺がいる学校に入った。






何も覚えていない


自分がわからない


両親の顔がわからない


わかるのは名前だけで、不思議な力がある事。




そして…何かが見えていた。







貴『…っ』






何かに怯えて、他人との接触をできるだけ遠ざけていた。







『あの子、変だ』

『オバケが見えるんだってー』

『嘘だ』






『親なし』







だんだんとそれが悪い物になって、嫌がらせが始まった。



俺はそれに気づいていなかった。


俺がAと話すようになったのは、その頃からだ。


きっかけは、嫌がらせが始まって一週間が経とうとしていた。



放課後の事だった。








貴『…っ』




虎『どうした?』




貴『!ぁ…』





虎『帰らねーの?』もう夕方だぞ?



貴『…ランドセル、なくて』


虎『え?』




貴『外靴も、ないの…帰れない…っ』





虎『……』






_____''ドサッ''







貴『?』






俺は自分のランドセルを机の上に置いた。








虎『俺も探す。一緒に探すから。2人で探した方が早いだろ?』



貴『…でも』




虎『爺ちゃんが言ってた。悲しんでる女の子を放っておく男はカッコよくねぇ!馬鹿野郎


…てな?』





貴『…!』



虎『俺も両親いねーし!爺ちゃん以外いねぇ!

俺も冬目と一緒!だから泣くな』




貴『…っ』







その後、ランドセルは音楽室の掃除道具が入ってるロッカーの中。

靴は下駄箱の上にあった。






貴『ありがとう…虎杖、くんっ』





泣きながらお礼を言われた時、俺はふと…名前で呼んでほしいな、て思った。






虎『悠仁って呼んでよ。俺もAって呼ぶ』




貴『ゅぅ、じ?』





虎『うん。…俺ら友達になろうぜ!』





35夜*幸せにできない→←33夜*私は生きている



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黒なっち(プロフ) - マニ。さん» ボードはここ数年いじっていませんが、少しだけならいいですよ! (1月5日 20時) (レス) id: da9851d8b5 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 黒なっちさん» ✉️。こんにちは!とても面白いです!もしよろしければボードで会話しませんか?お返事お待ちしています! (1月5日 19時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - えびふらいたこさん» 私、死にたいィィ!!教えていただきありがとうございます_:(´ཀ`」 ∠): (11月20日 13時) (レス) id: da9851d8b5 (このIDを非表示/違反報告)
えびふらいたこ(プロフ) - 楽しく読んでおりますが、一点だけ訂正をお願いします。虎杖の下の名前は「悠二」ではなく、「悠仁」です。にんべんがつきます。細かくて申し訳ありません。 (11月20日 0時) (レス) @page8 id: 5b9b42251c (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - ゆきさん» 最初のコメント、ありがとうございます😋 (11月18日 20時) (レス) id: da9851d8b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒なっち | 作成日時:2023年11月18日 1時

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