24夜*死と隣り合わせ ページ26
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伏「怖くないのかよ」
貴「そりゃあ…怖いよ。
でも、私にとってはほぼ毎日死と隣り合わせみたいなものだった。
死なないように、周りを巻き込まないように呪霊を見て見ぬフリをしていた。
けどもう…それもお終い。
もうそれをやっちゃいけない。
私の他にも、毎日死と隣り合わせの人が…きっとまだいるかもしれない」
窓から景色を見ながら喋る。
きっとあの家も、あの家も…と思いながら
伏「…呪術師も、死と隣り合わせだ。
今日死ぬかもしれない。
明日死ぬかもしれない。
怖い時は怖いと思えばいい」
貴「……いい、時も…」
伏「覚悟があるなら、もう何も言わねぇよ」
貴「……うん。
……あ、そうだ」
ポケットからあの不思議な石を取り出した。
ずっと持ってた…そういえば
貴「これ、返す。たぶん私のじゃないよね」
伏「……」
貴「なんか、先輩達と私が襲われてる時に…白くて綺麗な毛並みの犬が助けてくれたの。
その時にその犬が、この石を持ってて…
あの犬の渡された時、何すればいいか分からなくて…アタフタしてたら、犬がこの石の中に入っちゃったの。
やっぱり私あの時に何かしちゃったのかな…」
モン○ターボールみたいな感じで?←
伏「(白い犬…たぶん結晶石の中にいた6体の内の式神だ。
無意識に呼んだのか、或いはその式神が冬目の危機に勝手に飛び出したのか?)
……五条先生が結晶石を渡した理由がなんとなくわかった気がする」
貴「ん?なんて?」
なんか言った?
伏「それはオマエのだ」
貴「え?」
伏「オマエが持ってろ。オマエを助けたのはその結晶の中にいた6体の式神の内の1匹だ。
使い方は高専で学べ」
貴「え、ええ;」
こんなの持ってた覚えないんだけどなぁ…
まあ、いいか…
貴「そ、そういえばちゃんと自己紹介してなかったね…」
伏「……伏黒恵」
貴「良い名前だね。私は冬目A。知ってるかもだけど。
東京着くまで眠ったら?頭怪我してるし…」
伏「おう…そうする」
伏黒君は腕を組んですぐに眠った。
改めて見たら頭の包帯が痛々しい…顔にも湿布貼ってるし。
ひょっとして…私が今まで「おまじない」って…呪術の一つだった?
貴「……(ジッ」
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黒なっち(プロフ) - マニ。さん» ボードはここ数年いじっていませんが、少しだけならいいですよ! (1月5日 20時) (レス) id: da9851d8b5 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 黒なっちさん» ✉️。こんにちは!とても面白いです!もしよろしければボードで会話しませんか?お返事お待ちしています! (1月5日 19時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - えびふらいたこさん» 私、死にたいィィ!!教えていただきありがとうございます_:(´ཀ`」 ∠): (11月20日 13時) (レス) id: da9851d8b5 (このIDを非表示/違反報告)
えびふらいたこ(プロフ) - 楽しく読んでおりますが、一点だけ訂正をお願いします。虎杖の下の名前は「悠二」ではなく、「悠仁」です。にんべんがつきます。細かくて申し訳ありません。 (11月20日 0時) (レス) @page8 id: 5b9b42251c (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - ゆきさん» 最初のコメント、ありがとうございます😋 (11月18日 20時) (レス) id: da9851d8b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒なっち | 作成日時:2023年11月18日 1時