呪い姫【呪術廻戦】

22夜＊新しい道へ ページ24

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ずっとずっと…見えていた。


それが人を襲おうとした時も






その家や家族が不幸になった時も





私には…救う術なんてなかった。




だからせめて…施設にいる先生や子供達、悠仁とお爺ちゃん、先輩達を巻き込まないように…

自然にしていた。






でも存在が、視界に入ってしまう。






貴「もし…私がこのままここにいたら…今度は私の身近な人達が死にますか？」










五「死ぬよ」







もし、私があの指にもっと警戒して…何処かに捨てれば、悠仁は死刑なんてならなかったのかな。







貴「五条さん達に着いて行けば…悠仁を守れますか？


悠仁だけじゃない


他の人達も…助けられる？」








五「…それは、君がその力を自分のモノにしていけばわかるよ。


どの道、上の連中はAを危険視している。


超高級料理を喰いたい呪霊はわんさかいる。
そんな高級食材を野放しにしてはおけない。



力を扱えなければ封印…または悠仁と同じく死刑」







私の存在は危険…






五「だから提言した。


高専で呪術を学び、力を物にすれば呪術師の武器になる。

呪詛師の手に渡ったり、呪詛師に堕ちたりしないようにすればいい。

強力な武器を物にすればこっちの物なんだから。それなら万々歳でしょ。


ひょっとしたら、宿儺の心臓のみ消える方法があるかもしれないよ？」







貴「高専…」





五「東京都立 呪術高等専門学校。

Aと悠仁がこれから行く、新しい学校だよ」






貴「……悠仁も、か」







五「悠仁の場合は学長と面談試験があるからね。下手すれば入学拒否、たぶん即死刑。


Aの場合は入学は既に決定してるから試験は特別にないよ〜」






貴「…なんで私だけないんですか」おかしいでしょ



五「推薦…かな？」






誰からのよ…





でも私に…どの道普通の人生を歩む道は、もうないって事なんだ。





五「16歳になればまた呪力が上がる。

7歳を迎えて、そこから呪力が上がり始めたはず。16歳はちょーっと別の意味があるんだ」





「7歳までは神の子」ってやつかな…

16歳ってなんか意味あった？






五「宿儺から別の名前で呼ばれたでしょ？
誕生日迎えたらその理由も全部教えるから！！





今は、お別れをしてきな？」







貴「……」





悠仁のお爺ちゃんが亡くなった知らせは、あの話をする前だった。だから今日は…本当にお爺ちゃんとお別れをしなきゃならない。



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