呪い姫【呪術廻戦】

16夜＊受肉 ページ18

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伏黒がいた位置の天井が崩れ落ちた。



天井が崩れる前、伏黒に押されて俺とA、先輩達の服をくわえた式神の犬2匹は無事だけど、砂煙の奥にいた伏黒は呪いに捕まれ、外に吹っ飛ばされた。


そのせいか、犬達も消えてしまった。





行かなきゃ…









虎「A、悪い…ちょっと待ってくれな」






先輩達とAをそっと壁に寄りかかせる。


たぶん今はここは大丈夫だ。







伏黒のところまで行き、呪いの頭をぶん殴る。






虎「大丈夫か？」




伏「逃げろつったろ」



虎「言ってる場合か。

今帰ったら夢見悪ぃだろ」





思い出すのは「人を助けろ」という最後に言い残した爺ちゃんの言葉。







虎「こっちはこっちで、面倒くせぇ呪いがかかってんだわ」






相手の攻撃を避けつつ強烈な蹴りを食らわせた。

けど呪いからの強力な一撃が俺の頭部に直撃した。腕でなんとかガードしたけど、やっぱり頭を打った。





虎「ツッ」


伏「呪いは呪いでしか祓えない」




虎「はやく言ってくんない？」





頭血ぃ出た






伏「何度も逃げろつったろ。

今あの3人抱えて逃げられるのはオマエだけだ。さっさとしろ。

このままだと全員死ぬぞ。


呪力のねぇオマエがいても意味ねーんだよ」







どっち道、オマエは死ぬ気じゃねーか





呪力のない、「俺」…







ふと頭に思い浮かんだ質問を投げかける。





虎「なあ、なんで呪いはあの指狙ってんだ？」


伏「喰ってより強い呪力を得るためだ。

更にあの呪い姫が喰われれば倍に強くなる」











虎「なんだあるじゃん、全員助かる方法。」



伏「あ？」







虎「俺にジュリョクがあればいいんだろ」









伏「なっ、馬鹿！！やめろ！！」







ポケットに入れていたあの指を取り出して











勢いよいで飲み込んだ。














伏黒恵side





虎杖が両面宿儺の指を喰った。





伏「(特級呪物だぞ！？猛毒だ！確実に死ぬ！！


だが万が一、万が一……！！)」












それは…一瞬だった



虎杖の前に攻め寄ってきた呪霊が…






たった一本の腕で振り翳しただけで、消えた






虎杖が、やった














虎？「＿＿＿ｹﾋｯヒヒッ」









違う





虎杖じゃない














＿＿＿''ゲラ ゲラゲラ ゲラ ゲラ''












こいつは…虎杖悠仁ではない

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